酸とアルカリの性質丸わかり!ラミネートシートで薬品も少なくて済む!?驚きの“隣り合わせ反応”に中学生も大興奮!
中学3年生の酸・アルカリ実験で見つけた驚きの現象!
今回は、中学3年生の授業で行った「酸・アルカリの性質を調べる観察実験」についてご紹介します。
この実験では、プチボトルに薬品を入れて、1滴ずつたらしながら観察を進めました。使った薬品はBTB液やフェノールフタレイン、リトマス紙、そして反応が楽しいマグネシウムリボンなどです。各グループにはラミネートしたシートを配布して、プチボトルで液を垂らして実験を進める仕組みです。
シートはこのようなシートです(ダウンロードして使用してください)。紙に印刷をしてラミネート加工をしましょう。以前、理科助手さんのAさんが手作りしてくださったのをみて、エコで薬品がとにかく少なく済んで、水洗いできるので本当に便利です。すごいなと思って使っています。
このシートを作り直して今は使っています。こちらです。ここにまず指示薬などをこのようにセットします。
ここに塩酸や硫酸などを縦に垂らしていきます。生徒たちは色の変化や反応に大盛り上がり!特に、マグネシウムリボンが液体の中で「泳ぐ」ように動く様子には、みんな感動していました。
これは途中経過で、食塩水までやった結果です。アンモニア水は最後にやってください。面白いことが起こります。
これが全てやった結果です。ところで、今回の実験で特に面白かったのがアンモニアを使ったときの現象です。最後にアンモニアを追加して実験を行ったところ、隣の食塩水の色が変化しました。これには生徒たちもビックリ!
実はこれ、アンモニアが気化して隣の食塩水に影響を与えたためです。最初は中性だった食塩水が、アンモニアの影響でアルカリ性を示すようになりました。まさに「隣り合わせの化学反応」が起こった瞬間ですね!
こうした予想外の結果が出るのも科学実験の醍醐味。教室では生徒たちの「どうして?」「なぜ?」という声が飛び交い、まるで科学者たちの会議のようでした!
皆さんも、身近な材料で酸・アルカリの実験を試してみてはいかがですか?思わぬ発見があるかもしれませんよ!
試薬の調整はこちらです。
・水酸化ナトリウム 2% 水酸化ナトリウム2gに水を加えて100gにする。
・アンモニア水1% 市販のアンモニア水(25%)3mLに、水を加えて100mLにする。
・食塩水5% 食塩5gに水を加えて100gにする。飽和食塩水でも問題なし。
・硫酸2.5% 濃硫酸(約95%密度1.85g/cm3)1.5mLを水100mLに少しずつ加える。逆のことはしない。
作ったものはすべてプチボトル(ナリカ)に入れると便利です。また色の変化などをみるだけなので、ラミネートした実験シートに直接たらすと、片付けも楽ちんです。水に流して、さっと一拭きする感じですかね。