見えない世界を手作りで!原子分野を楽しく教える実験アイデア
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
「原子分野、どう教えよう…?」
「融点」という言葉をただ耳で聞くだけだと、理解がぼんやりとしたままかもしれませんが、実際に物質が溶けだす様子を見て「これの溶け出す時の温度が融点なんだ」と見て・感じてもらうと、その言葉の意味や理解度や、興味に関しても全然違ってきます。生徒の捉え方が変わってくる瞬間を見られるのが、実験の醍醐味です。
こうして日々実験で授業を進めているのですが、物理の分野で悩ましいのが「原子分野」です。原子の世界はどうしても目に見えにくく、実験の機会も少なくなりがち。放電管やブラウン管テレビの解体図などを見せながら授業していますが、どうにも「実感」をつかませにくいんです…。そこで手作りの「モデル」を使って説明することにしました。こちらが、その一例として作った光電効果のモデルです。学校に届いた荷物の緩衝材をコツコツためて、なんとか形にしてみたものです。
実際に作って動かしながら説明すると、CGとは違った実感がわいてきます。視覚的に見るだけでなく、自分の手で触れられることで、原子のふるまいが少しでもリアルに伝わればと思っています。まるでNHKの『週間こどもニュース』のように、手作り感満載ですが、これもまた「理解を深める工夫」だと感じています。
もしみなさんも、原子分野や理科の授業で使っているモデルや工夫があれば、ぜひ教えてください。