電気代を簡単に計算!知っておくと便利な『kWh』の単位とお金計算

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ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

電気代ってどうやって計算するの?知っておくと便利な「kWh」のお話

みなさん、理系・文系問わず、知っておくととっても便利な知識があるんです。それは、普段の生活にも直結する「電気代」の計算で使われている電力量の単位、**kWh(キロワット時)**というもの。くらしTEPCOというHPに登録をしておくと、東京電力を使用している家庭の場合は、実際に何kWh利用して、何円請求されているのかが瞬時にわかります。

例えばある月の私の利用料は160kWhでした。

この時請求されたのが、5206円でした。

つまり1kWhあたり32円ということになります。今回覚えておいてほしいのは、ずばり

1kWh ≒ 32円

ということ!太陽光発電を入れているので、普通の家庭よりは請求額も少なくなっています。

1kWhって何?と思うかもしれませんが、実はそんなに難しくないんですよ。1kWhというのは、1000Whのことです(「k」はキロ、つまり1000という意味)。そして、1Whは1Wの電気器具を1時間使ったときのエネルギー量のことをいいます。例えば、東京電力では1kWhあたり約32円で電気代を計算しています。ということは、1kW(1000W)の電気器具を1時間使い続けると、32円かかるというわけです。この基本を覚えておくと、電気代の計算がさっとできるので便利ですよ!

実際に計算してみよう

スクリーンショット 2013-12-16 12.09.19

たとえば、我が家にある電気ストーブを見てみましょう。ダイヤルで400Wか800Wに切り替えられるタイプで、400Wにすると1本の電熱線が、800Wにすると2本の電熱線が光る仕組みです。

スクリーンショット 2013-12-16 12.09.12

寒い冬の夜、ぼくはよく800Wで使うんですが、例えば4時間つけっぱなしにしたとします。これを1か月(30日間)続けると、どうなるか計算してみましょう。

800W × 4時間 × 30日 = 96000Wh

•つまり、96kWhの電力を使っていることになります。

ここで、1kWhあたり32円なので、

96kWh × 32円 = 3,072円

そうです、たった1か月で3,072も暖房代としてかかってしまうんですね。冬場の電気代、意外とバカになりません!

他の家電も調べてみよう

では、他の電気製品はどうでしょう?よく「ワット数が大きい=電気代が高い」と思いがちですが、実はそうとも限りません。例えば、電子レンジはワット数が大きいですが、使う時間が短いのでそこまで電気代はかかりません。

逆に、消費電力が少ないのに長時間使うもの、例えば冷蔵庫薄型テレビは意外と電気代がかかっていることが多いです。特にテレビ、ブラウン管テレビに比べて省エネになったと言われていますが、画面が大きくなり音も出る分、エコとは言いがたいんですよね。

もしもテレビ局が本当にエコを訴えるなら、「テレビを消してください」って宣伝するのが一番かもしれませんね(笑)。

さあ、みなさんも家にある電気製品のワット数をチェックして、電気代を計算してみましょう。自分で計算すると、節約のヒントが見つかるかもしれませんよ!

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