カビだらけ!?寒天培地で微生物のはたらきの実験に挑戦!(中3生物)

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ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

今回はナリカの寒天培地を使って、微生物の働きを調べる実験を行いました!実はこの寒天培地、長期保存ができてとっても便利なんです。作る手間を省きたいときにはうってつけ。早速、実験の手順をご紹介しますね。

Amazonや楽天でも似たようなものが売られています。使い勝手はわからないのですが、使っている人がいたら教えてください。

島津ダイアグノスティクス 生培地

 

まず、培地を4つ用意しました。上に載せたのは、左から順に「水道水」「池の水」「土」、そして最後に「何も載せないもの」。これらを暗い場所で3日間保管し、その後ヨウ素液を使って澱粉反応があるかどうかをチェックします。

乗せるとこんな感じです。

さて、実験前の準備は万端!それでは3日後、どうなったでしょうか?

…結果は、残念ながら失敗でした!すべての培地がカビだらけに。何も載せていない培地は、本来なら変化が少ない状態が理想でしたが、湿気が原因なのか、すべてカビに侵されてしまいました。

とはいえ、ここであきらめるわけにはいきません!カビだらけでもヨウ素液をかけてみると…なんと、興味深い結果が出たんです。反応が大きかったのは「水道水(左)」と「何ものせていないもの(右)」。「池の水(左から2番目)」と「土(左から3番目)」は微生物が澱粉を分解しているような結果となりました。

とっても簡単で、しかも面白い実験でした!次回はもう少し工夫して、カビを回避したいと思います。ぜひみなさんも試してみてくださいね!

 

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