放電管に電圧をかけがなら減圧をしていくと光る真空放電の実験(火花放電と真空放電)
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
火花放電と真空放電を比べる実験を行いました。誘導コイルを用いて火花放電を観察しました。
その1 火花放電の観察
なお誘導コイルを使用する際には、以下の注意点があるので、教師は注意しましょう。
放電極を必ず使用し、放電極距離は20mm以下とする。
放電極表面は清浄にした上で、円板電極側を-極にする
誘導コイルの放電出力は、電子線の観察ができる範囲で最低に設定する。
できる限り距離を取る。生徒への距離は1m以上とする。
演示時間は年間10分程度に抑える。
誘導コイルについては、X線があまり出ないように、針の間隔を2cmにして、火花放電が観察できるくらいの電圧にし、観察が終わったらすぐに切るという必要があります。バンデグラフと比べると、こちらの方が危険レベルはかなり高く、教師の感電にも注意が必要です。紙を間に入れると、紙が燃えますね。
色が紫色なのは、窒素の放電色が紫色だからだそうです。
この誘導コイルを用いて、電圧を放電管にかけながら、空気を抜いていくという実験です。実験の準備としてはこのような感じです。誘導コイルと放電管を接続して、
ポンプで空気が抜けるようにしておきます。ポンプと放電管との接続はこのような感じです。
放電管についたコックで、減圧した内部の気圧を、空気を入れて、元に戻したりできます。ポンプを使って少しずつ空気を抜いていくと、このように放電管が光り始めます。これが真空放電です。
その2 真空放電の観察
照明を切るとわかりやすいですね。
真空ポンプや放電管の接続方法、メンテナンス法も確認しておきましょう。ナリカのHPで紹介されています。
その3〜その5の実験いついては、こちらの記事をご覧ください。