運動エネルギーの実験結果を活かして議論をするワークショップ型の教材「交通規則の力学」(指導案・ワークシート付き)
「交通規則の力学」という授業の教材開発を行いました。ストーリーのある、物語の中に実験が入っているというもので、実験を通して得た結果を利用して、交通規則がどうあるべきかを他の生徒と話し合うというグループワーク型の授業です。こちらにやり方やその結果などについてまとめました。
社会問題の解決策について合意形成を図る授業の実践 : 運動エネルギーから交通規則を考えることを題材にして / 桑子, 研 [紀要論文]
以下は実際に使用した(後でダウンロードできます)スライドです。
ある平和な島で、交通事故が起きてしまいます。幸い怪我人はいませんでした。
市民で詰まって交通ルールを独自に作ろうということになりました。
車の何が危ないのだろうか?という疑問を生徒に投げかけます。
交通ルール作りに取り組みます。
その前に科学的な知見として、車の速度か、質量か、どちらが危なさにどう関係をしているのか実験によって確かめます。
実験結果をまとめると、このような傾向にありそうです。
この結果をもとに、4人班を組んで、それぞれ次のキャラクターから一人選んで、議論をしながら交通ルールを作って発表します。
実際にコスチュームを用意してみました。三角巾をつけたり帽子をかぶったして成り切って議論をさせてみました。
写真は 研究起要より
自分たちの班で考えた交通ルールを発表しているところです。
写真は 研究起要より
内容としては力学的エネルーについての内容です。2時間展開で考えてみましたが、どの生徒でも楽しんで受けていたような様子がみられました。指導案・ワークシート・スライドはこちらです。指導案もついているので、ぜひ実践をしてみてどのような感じだったかご感想などお送りいただけると嬉しいです。
1時間目の実験についての説明動画はこちらです。
実験結果について、どのような関数でフィットさせるのか?については生徒の中でいろいろな迷いや思いがあるようです。