キリンの観察と行動の定量化について

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ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

先日、千葉市動物公園にいってきました。キリンがいたので、じっくりと観察をしてきました。こちらがキリンです。ベロがおもったよりも長く、首+ベロで葉っぱを食べています。

 

また、たまたま正面をむいていたので、写真でおってみました。愛嬌のある顔をしています。目のつき方に、草食動物ならではの特徴がありますね。

足の様子をみると、ヒヅメです。下にフンがたくさんころがっていました。

首について。色々書かれていました。基本的には首は真上をむくようにできているそうです。

首の骨が人間と同じ数しかないことは知っていたのですが、脳に血がいきすぎないような工夫が血管に見られるなど、なるほどなぁとおもいました。

また今回、勉強になったのは、動物行動観察シートによる観察です。着目した動物について、1分ごとに 移動 、 休息 、探査、菜食、身繕い、社会交流、その他に分類して記録をしていきます。どの行動がどれかをあらかじめ決めておくシートが配られました。例えば移動では、歩く、走る、登る、飛ぶ、ぶら下がる、泳ぐ などのようにです。30分間計測をし、その後それぞれの行動の頻度をみていきます。

動物が頭を振りつづけたり、ウロウロと動き回っているときはストレスがかかってそういう行動にでていることがあるのだそうです。そんなときにこのような記録をつけておくと、どういったときにストレスがかかったのか?ということを可視化できるとのことです。

動物を観察するときに、このような定量化がなされているということに驚くとともに、30分間炎天下で動物を観察し続けることの過酷さも知りました。研究って大変だ!

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