天体の分野が体感で学べる!「ヘッドアースモデル」の活用
先日勤務校で #小森栄治 先生をお招きして「 #ヘッドアースモデル 」についての実験講座を開講していただきました。ととても面白い授業で、天体分野が体で学ぶことができる素晴らしいアイデアでした。まとめておきます。詳しくは小森先生の講座に出ることをおすすめします。
まず大前提として、南の空を向いて観測をしているということを覚えておきます。
・南を向いたときに、自分の「(ひ)左手」がある方が、「(ひ)東」とおぼえておく。
どちらも「ひ」がつくので覚えやすいですよね。
ヘッドアースキャップをかぶって、鼻のあたりに小さな観測者がいて、南を向いているイメージを持ちます。
南中のときは、顔(南)を太陽にむけます。太陽が電球です。
頭をそのまま回していって、西の空に太陽があることを再現します。こうすることにより、西のそらに太陽が沈んでいくことがわかります。
1億分の1にして、頭を地球にすると、月の直径は3.5cm
・方角はその人のいる場所によってそれぞれ異なる。方角は自己中と覚えましょう。
・USJの地球は逆向きにまわっている!(笑)
USJに入ってすぐにある地球儀が逆向きにまわっているという笑い話です。
・月食を月からみると、地球が太陽を覆い隠す現象であるということを知るために、小さな月モデルをもって、太陽から月もでるを隠します。
手に持っているものが月
月食の様子を影で説明することもできます。
・日食は一部の地域しかみれないが、月食は広い地域で見ることができますね。
日食を再現するために、月を太陽の前にもってきて、月の影が目に乗っかるようにします。まるでパンダのようになっていますね。
ぼくもやってみました。
皆既日食・金環日食を再現
・地球と月の距離は平均38万キロ
ただし、近いときは 35万キロ 遠いときは 41万キロ (月は楕円形で運動をしているため)
なぜ月食が毎年おこらないのでしょうか。これは、月の公転面が地球の公転面とずれているからです。
太陽をバルーンで再現すると、
地球・月はこんな感じ。
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・10億分の1モデルにすると、太陽は地球から150m先にある。
・月の400倍大きい太陽が、月の400倍遠いところにあるので、同じ大きさにたまたま見えている。
・内惑星の金星の見え方について
傘をつかって金星の様子を再現。面白いアイデアです。
これは金星のモデル
形や大きさに着目
・星座の見え方については、金星の大きさにも注目。手前の金星と奥の金星で、奥の金星のほうが小さく見えます。
オリオン座・しし座・さそり座・うお座のパネルを貼る
・うお座は暗い星でできていて、肉眼では見にくい。
・体をオリオン座のほうにお辞儀した形でまわると、地軸の傾きがわかる(南中高度などが再現できる)
・太陽の南中高度は、夏は高く、冬は低くなります。では月はどうでしょうか。
参考になるページ
・日食ナビ
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