体で学ぶ天体の秘密!ヘッドアースモデルで日食・月食を体感しよう!
こんにちは!勤務校で開催された「#ヘッドアースモデル」についての実験講座についてご紹介します。この講座では、天体分野を体で学べるという素晴らしいアイデアで驚きました。講師は #小森栄治 先生です。天体の動きを実際に体を使って理解する、面白くて忘れられない授業でしたので、ぜひシェアしたいと思います。天体に興味がある方はもちろん、ちょっと苦手な方にもおすすめですよ。小森先生の講座は定期的にナリカカサイエンスアカデミーでも行われていますので、ぜひ参加してみてくださいね!
天体観測は「南」がカギ!
まず覚えておきたいのは、観測する時に「南」を向くこと。これが基本中の基本です。そして、南を向いたときの覚えやすいコツも伝授されました。「左手(ひだり手)」が「東(ひがし)」を指すというもの。どちらも「ひ」がつくので、簡単に覚えられますよね!
ヘッドアースキャップをかぶって、鼻のあたりに小さな観測者がいて、南を向いているイメージを持ちます。
頭で地球を再現!?ヘッドアースキャップで体感!
今回の講座では、「ヘッドアースキャップ」をかぶり、自分の頭が地球だとイメージします。鼻のあたりに小さな観測者がいると思って、南を向いた状態で太陽を再現。電球が太陽の役割を果たしていて、頭を回すと西に太陽が沈む様子を体感できるんです!このシンプルな動作で、地球の自転や太陽の動きが一目瞭然。まるで自分が地球になったような感覚を味わえました。
ポイント 方角はその人のいる場所によってそれぞれ異なる。方角は自己中と覚えましょう。
南中のときは、顔(南)を太陽にむけます。太陽が電球です。
宇宙スケールを頭でイメージ
さらに、1億分の1スケールで考えると、月の直径は約3.5cm!こうやってスケールを小さくしていくと、天体の大きさや距離が実感できて面白いですね。ちなみに、あのUSJの地球儀は逆回転しているなんていう笑い話も登場しました(笑)。
月食と日食を再現!パンダのような日食?
月食と日食も、実際にモデルを使って再現しました。月を手に持ち、太陽の前に持ってくることで、日食の影が顔に落ちるのがわかります。なんだかパンダみたいに見えるのが面白いところ。さらに、皆既日食や金環日食を再現すると、その神秘的な現象が手元で体感できました。
・月食を月からみると、地球が太陽を覆い隠す現象であるということを知るために、小さな月モデルをもって、太陽から月もでるを隠します。
手に持っているものが月
月食の様子を影で説明することもできます。自分の影に月を入れていくと、、、。
・日食は一部の地域しかみれないが、月食は広い地域で見ることができますね。
日食を再現するために、月を太陽の前にもってきて、月の影が目に乗っかるようにします。まるでパンダのようになっていますね。ぼくもやってみました。
皆既日食・金環日食を再現
・地球と月の距離は平均38万キロ ただし、近いときは 35万キロ 遠いときは 41万キロ (月は楕円形で運動をしているため)なぜ月食が毎年おこらないのでしょうか。これは、月の公転面が地球の公転面とずれているからです。
太陽をバルーンで再現すると、
地球・月はこんな感じ。
|
・10億分の1モデルにすると、太陽は地球から150m先にある。
・月の400倍大きい太陽が、月の400倍遠いところにあるので、同じ大きさにたまたま見えている。
金星や星座の見え方もバッチリ理解
また、傘を使って金星の見え方を再現するというアイデアも登場。天体の動きが日常のものとリンクして理解できるのは、本当に面白いです。
これは金星のモデル
形や大きさに着目
そして、星座のパネルを使って視差運動を学びました。例えば、オリオン座やしし座に注目すると、地軸の傾きや南中高度などが、体を動かすことで再現できちゃいます!
オリオン座・しし座・さそり座・うお座のパネルを貼る
・うお座は暗い星でできていて、肉眼では見にくい。
季節による太陽の高さ、月は?
・体をオリオン座のほうにお辞儀した形でまわると、地軸の傾きがわかる(南中高度などが再現できる)
・太陽の南中高度は、夏は高く、冬は低くなります。では月はどうでしょうか。
最後に、太陽の南中高度についても学びました。夏は太陽が高く、冬は低いという現象はよく知られていますが、「じゃあ月はどうなるの?」という疑問も考察。天体の動きが季節によってどう変わるかを、自分の体を使って学べるのは、本当に目からウロコです。
この「#ヘッドアースモデル」を使った授業は、天体の動きをシンプルに、そして楽しく理解できる素晴らしい体験でした。天体の不思議を体で感じてみたい方は、ぜひこの方法を試してみてください!小森先生の講座もとてもわかりやすいので、機会があればぜひ参加してみてくださいね。
参考になるページ
・日食ナビ
科学のタネを発信中!
ニュースレターを月1回配信しています。
[subscribe2]