ここまで来た教育のデジタル化〜学校におけるデジタル機器活用の実際~

ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。 

メディア教育論「ここまで来た教育のデジタル化~学校におけるデジタル機器活用の実際~」という授業の外部講師として、共立女子大学で1コマ(90分)授業をしてきました。対象は文芸学部の生徒が主で、合計80名くらい。私の勤務校(共立女子中学高等学校)の大学なので、以前顔をあわせたことのある生徒も10名くらいいました。

私は現場の教員という立場で、現場に根ざした活用法を紹介するという役割ですが、単なる講義や実演ではつまらないとおも、参加型の講座になるように工夫をしました。そんなこともあり準備も大変で道具も大掛かりでした。冒頭ではバンデグラフをつかって静電気を流す実験を行いました。

思っていたとおりにはならず、失敗をしたりもしましたが、学生はよく楽しんで参加してくれました。

やってみたい学生に声をかけると10名くらいが集まりました!

実はこのバンデグラフの実験も、iPadとAppleTVを使って、無線の機器をつかって説明をしたり、電気を流す瞬間の動画をとったりと、目には見えにくいところでICTを活用しています。

実験のあとに、学生が中高時代で整備されていたICTを聞いていました。そのところ、次のような結果になりました。アンケートはグーグルフォームでその場で回収しました。

Googleフォームなら、その場で共有できるのも便利なところです。

これを見ると、電子黒板を使っていた学校が3割くらいあり、結構な程度でICT化が進んでいた学校で学んだ学生が多いのだなということがよくわかりました。またICTの思い出について聞きました(一部紹介)。

使えこなせる教員は少なかった。
そこまで発展していなかったので電子黒板はほんの少ししか使いませんでした。
デジタル教科書を使って数学を学んだ
プロジェクターで映画をみたこと。
国語の文章を電子黒板に表示させ、重要なところに線を引いていた。
バレないと思って授業に関係の無いサイトを見ていた生徒が怒られ、実は先生からこちらの画面が見えていた事を知ったのが驚きでした
高校2年生の頃に校舎が建て替えられたため、設備が整えられていました。Surfaceを使っていました。
電子黒板を使用しての発表など
優れた解答が書かれたノートを撮影して電子黒板に表示していた
プロジェクターを使ってパワーポイントを映す授業をやった。
英語の授業で時々プロジェクターを使ったプレゼンをさせられていた。
プロジェクターをなかなか使いこなせない先生もいらっしゃって、生徒たちと協力して解決したことがよくありました。
いつも調子が悪かった。
電子黒板見づらかった
情報とかの授業で使ったくらいです。年配の先生はだいたいプロジェクター使うのに手こずってました
学習室なるものから大きなテレビを持ってきて教材ビデオをみていた
黒板に教科書の英文を書かず写し、そこにチョークで書き込んでる先生がいて面白いなと思った

面白いな〜とおもったのは、ちょうど全国で電子黒板などが導入された時期に、高校時代をすごしたということもあり、トラブルも多かったのか、良い意見があまりみられなかったということです。ネガティブな意見が少し多いかなと思いました。

私が今回の授業で学生に何度もお伝えしたことは、ICTというものはたいしたものではないということ。ICTは授業の補助道具であり、もしその場でなくても授業ができるような準備が必要だということを伝えました。

ICTは学生の皆さんが中高時代に受けた教育を否定するものではまったくないのですね。このあたりよく勘違いされてしまうのです。目新しさに目を奪われるのでしょうね。

ICTを使うと、見えない温度が目に見えて演示できたり、

 音が目にみえたりするのが面白いですが、大切なことは、風船をひっぱると温度があがったり、ストローから音が出たりするという物理現象なのだ!ということを強調しました。

 その前提条件に立った上で、ICTをよく知り、使ったほうが良い場面には使えばいいということで、使ったほうがいい場面を集めて紹介しました。実験をやりながらの講義であったためか、学生も8割方興味を持って聞いてくれていたような気がしました。話をするたびにうなずいてくれていた学生もいます。

全国でICT活用講演をやっていますが、80名以上の学生の前でお話をするのはやっぱり緊張しましたが、良い機会となりました。授業後にGoogleformでアンケートをとったところ次のような結果になりました。

満足だと答えた生徒が多く、安心しました。また感想として次のようなものが届きました(一部紹介)。

・実験もさることながら、実際の教育現場でのICTの利用についてわかりやすい説明だったと思います。また、ICTが重要ということでなく必要に応じて利用していくことの大切さを理解しました。
・実験とか実際に自分が試すことは面白い!静電気の体験楽しかったです!
・今まで化学や理科は好きじゃなかったけど今回は凄く楽しく授業を受けることができました。
・めちゃくちゃ面白かったです!久々に高校の授業受けたくなってしまいました!
・実際にやってみることの大切さに改めて気づけました!先生の人柄の良さが授業をより楽しいものにしていました!ありがとうございました☺️
・実験などを含めて、大事なことがなんなのかを説明していてとても分かりやすかったです。
・教師にならなくても役立つ情報が多くて、これから役に立てられたらいいなと思いました。
・自分が実際に体験できる授業は興味深くて90分とても楽しかったです。
・ICTはたいしたことない、という大胆な言葉が印象的でした。
・高校では文系コースだった上に、あまりICTを導入していない学校だったので、このような実験を体験出来たのはとても新鮮で楽しかったです。静電気の機械なんかはテレビでしか見た事がなかったのでわくわくしました!
・わかりやすく丁寧に話して頂き、興味を惹く話題で凄く有意義な時間でした。また、わたしも残念ながら物理学苦手なのですが、先生の講義は凄く楽しくきけました。物理を見る目がかわりました。ありがとうございました!
・教育のデジタル化がここまで進んでいることにとても驚きました。私は公立の高校だったのでこういったものは何もない中で勉強していたので全てが新鮮でした。
・桑子先生がわたしの高校時代の物理の先生だったら物理好きになっていただろうなー、と思いました。すごく楽しい授業でした。ありがとうございました。
・実験から、やったことない様なものばかりで面白かったです。
また、各アプリの紹介も興味深く特に白黒反転で黒板とマッチするシステムがすごいと思いました。
・とても楽しく授業させていただきました。引き込まれる授業で、久々に大学では中々味わえない楽しさのある授業でした。また、今だから理解できることもたくさんあり、とても為になりました。ありがとうございました。
・小中高、ずっと理科が嫌いだったので、桑子先生のように実験とICTを交えた授業が受けられたら理科を好きになれたのかなぁ、と思いました。私はもう20歳なのですが、久しぶりに実験のようなことをして感動できたのでとても楽しかったです。ありがとうございました。
・体験から興味が湧くというのを講座で実感しました。
・共立中高の出身で、桑子先生の授業も受けたことがあったのでとても懐かしかったです!
桑子先生は、パンダのぬいぐるみ?や、シャボン玉をしたことが印象に残っていて、高校で友達と授業を受けていたことを思い出してなんだか涙が出そうです。笑
・当時から先生の授業は意欲が湧いて、楽しい授業という印象だったのですが、今回講義を受けて、さらに、生徒への引き込ませ方が上手い先生だなあとしみじみと感じました。
・非常に分かりやすく、現代教育現場の試行錯誤が理解できました。
・上手くICTと付き合うというのは、まずICTを理解するところから始まると思いますが、自分の中で良い塩梅を見つける必要があると思いました。ありがとうございました!
・今回のお話を聞かせていただき、私が中高生の時にも今日のような授業を受けてみたかったなと思いました。
小学校や中学校では理科の授業で実験をする機会はあったのですが、結果の出方が微妙だったり、アナログ的な方法で計測するのは難しかったりと、小さな不満が多々ありました。ICTを使えばそのようなことも減って実験がもっと楽しいと思えたのかなと思いました。
・教職を目指す人でなくてもためになる情報が多くて楽しかったです。
・今までプロジェクターぐらいしか使ったことがなく、初めて見るものが多く、使っている生徒さんたちが羨ましいとともに、少し大変かなと思いました。ICTの活用は、これからもっと進むと思います。私立、公立共に社会の中でICTを活用する人材が育つといいなと思うし、私たち自身もスマホ創世記に生まれた身として今後の手本となる使い方を考えなければならないと思いました。本日はありがとうございました。

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