今までで一番面白い。本「核兵器」の普及版発売!
「核兵器、、、。」
恐ろしげなタイトルとインパクトのある表紙。
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多田先生と二人三脚の編集者、高良さんからこの本が届いたときにはびっくりしました。多田将先生の本なので、絶対面白いはずだと思い、おそるおそるページを開いてみました。
中を開くとホッと一安心。他の多田先生の本のようなやわらかいタッチのイラストがたくさんあり、陽子を女の子の「ようこ」に例えて説明するなどのかわいい工夫も一役買って、とても読みやすいものでした。
第1章は原子核についてで、多の本にも書かれている内容ではあるのですが、質量数と原子番号のグラフを提示して、原子番号の大きな質量数ほど中性子が多く必要になってくることなどを読み取らせるなどの工夫が面白いところです。
第2章は放射線の話。核からでてくる3つの放射線については、その人体への影響と、利用などについて書かれています。
第3章からいよいよ核反応のお話です。このでもっとも面白いところになります。核兵器が引き起こした社会の状況や悲惨な写真などは掲載されておらず、物理学の視点からどのような技術なのか?何が起こっているのか?どのような影響があるのか?ということについて、多くの図やイラストを用いてわかりやすく説明されています。
そして第6章から7章にかけて、核兵器についての話題に触れられています。核分裂型と核融合型についての断面図をつかった解説が面白いですね。
中学や高校で科学を学ぶ内容のさらに先という感じでおすすめしたい1冊です。図書室用にも注文をしておきました。ぼくの中では今までの先生の本の中で一番面白かったです。
表紙をおそれず、ぜひ手にとって見てください。通勤の行き帰りに
電車の中で読んでいたのですが、なんとなく後ろめたい気持ちにもなりました(笑)。
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