「力が物体に乗る」という考え方

物理を教えていると、中高生のときに疑問に思っていたことを忘れてしまうことがあります。昨日、NHK高校物理「物理基礎」の運動エネルギーのところを見ました。すると、こんなセリフがでてきたのです。

「そう。速いボールを投げるときはおもいっきり投げるけど、その力がボールに乗って勢いよく飛んでいくじゃない。」

力がボールに乗るというのは、おかしな話ですが、ぼくもよくよく考えると同じようなことを考えていたような気がします。気持ちはわかるのですが、正しくはボールは「エネルギー」をもっていて、そのエネルギーをつかって仕事をすることとができるということですよね。

同じようにボールに力が乗っているとおもっている生徒も多いと思います。この考え方をエネルギーへとつなげていくための授業をする必要がありますよね。この番組をみていると、そんなヒントがたくさんあって、勉強になります。

また最後にお父さん(川角先生)が、

「最初は仕事で運動する物体の能力を測ることが便利なのか、意味があるのか、そもそも本当に運動する物体がもつ能力を測っているのか、よくわからなかったところもあるんです。」

というお話をされているところも気になりました。みなさんもぜひご覧ください。

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桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。