「学びをひらく」で見た小学校の理科の授業
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
お茶の水女子大学付属小学校で開催された教育実際指導研究会「学びをひらく」に今年も参加してきました。ぼくが見たのは、小学3年生の理科の授業の「音」の単元に関するものでした。
児童が疑問におもった、机を叩くと消しゴムが動くということをもとにして、今回の「音」の授業が組み立てられているそうです。いろいろな音の出るもの(太鼓や楽器など)を先生が用意をしていて、ペットボトルでつくったクント管のようなものに入った発泡スチロール球の動きと音の関係を自動が自由に観察していきます。
1コマの授業しか見れていないのですが、児童が好き勝手にいろいろと動きながら体験を重ねていくタイプの授業でとても面白かったです。授業が収束しないので、その後の質問会では少し否定的な意見も出ていたのですが、ぼくとして先生の思いが伝わってきて、受けたい授業でした。音に関しては中学・高校と何度もやっていくことになりますので、とにかくわからないことでも、フシギに思う心や、一つの体験が大切だと思うからです。収束させる必要はあまりないのではないかとぼくは考えています。中・高とすすんでも、細かい疑問点がどんどん出てきて、収束はしないのですしね…。
質問会での他校の先生方の熱心さにも感動しましたが、小学校の授業では児童を主体にしてどう行うかを突き詰めて考えられているのだなと感じました。自分もどうやって今後の授業に落とし込んでいくのか、非常に参考になりました。明日も行われるとのことで、参加したかったのですが公務の関係でいけません。もし参加される方がいたら、ぜひ教えてください。
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