交通安全と力学の紹介(SEPUP用開発プログラム)

ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。 

先日、SEPUP用に開発したプログラム「交通安全の力学」について、夏季理科実験講座を受講している中学生2、3年生、およそ35名に対して実施しました。内容としては、ある小さな島のある町で起こった小学校の前での交通事故をきっかけとして、島独自の交通ルールを作るために、町民が会議室に集まり力学の実験をした上で、それぞれの立場で交通ルールを提案するというワークです。

実験は力学台車をブロック塀に見立てた木箱にぶつけて、速度や質量と木箱の動き方を考えるというもの。

3つの質量変化で実験をしましす。

縦軸が箱が動いた距離、横軸が速度の二乗

縦軸が箱が動いた距離、横軸が質量 横軸のメモリの取り方が少し違っていました。

今の段階ではどの生徒も仕事とエネルギーの関係については学んでいないという状況で、どのように展開できるのだろうと興味をもっていました。実際に行ってみると、予備知識なしでも、生徒は実験をして、その結果をもとに考えて、意見を班の中でまとめて、合意形成をし、発表まで行くということができることがよくわかりました。

発表資料の紹介です。

2時間のプログラム時間をとりましたがぴったり発表まで終わりました。つまりプログラム時間としては2時間はかかってしまうということです。SEPUPは異なる立場での合意形成を大切にしているので、実験から得た科学的な知見をベースに、市民の立場や、運転者の立場、行政の立場など、色々な人の立場になって検討することができたのは、素晴らしい能力が生徒にあることがわかり、実施した立場としても驚かされました。

生徒の感想を最後に紹介します。

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桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。