『音と音をぶつけてみよう!小学生から楽しむフシギかがく』科学教室

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 群馬県高崎市、高崎市立箕郷東小学校にて科学教室を行いました。タイトルは「音と音をぶつけてみよう!小学生から楽しむフシギかがく」というもので、物体と物体の衝突ではなく、波と波が衝突するとどのようなことが起こるのか?について児童といっしょに考えるという内容です。

ちょうどこの日は学校のオープンスクールにあたっていた日だそうで、その日の午後の13:15~14:00にあたる時間に行いました。参加した児童は小学3年生から6年生までの312名と、保護者はおよそ54名合計でおよそ366名という中での講演となりました。体育館で行ったので、生徒も保護者も体育座りの中での教室となりました。

科学教室で行った実験

風船を使った実験、音の干渉を体感する実験、カラスコップで音が振動であるということを体感する実験、おもちゃのバネをつかった定常波の実験、等等、様々な実験を行い、児童が実験から考えられるような組み立てにしてみました。

楽しくて学びのあるものを

この科学教室の内容は、表向きは何も言わなかったのですが実は高校の物理の波動分野と非常によく関係することでした。私の科学教室の方針は、単に楽しいというのではなく、「楽しくて学びのあるもの」という組み立てにしています。科学教室を通して、中学生や高校生まで理科の興味をつなげていきたいという思いがありました。児童はそのような意図を意識せずに、楽しんで取り組んでいたようでした。

また必ず参加者の五感を使ったり、手を動かさせたりして、学びを体験として蓄えてほしいということも重視しています。演示実験であっても児童を実験に参加させたり、またタブレットと自前のAppleTVをつかって、児童のすぐそばで話をしたりするなどしています。

全員で音の「干渉」現象を体感する

参加者の感想

最後にアンケートをとったのですが、次の表のような結果となりました。5段階評価で、楽しかったが5、普通が3、たいくつが1というものです。

全体で見ると、楽しかったの5と4が全体の78%くらいをしめることができました。366名という大きな実験教室でしたが、多くの方に楽しんでいただけたようです。

児童と保護者別に円グラフにしたものがこちらです。

まずまずは、ついてきてくれたのかなと思っています。保護者の方は普通以下がありませんでした。

児童の声

こちらが児童のアンケートでは次のような意見が寄せられました。

・ちょっとむずかしかったけど、色々しれて良かったです。しょうらいのゆめが科学者なので、興味ぶかかったです。

・理科は苦手だけど楽しかった。理科が好きになりました。

・すごくたのしかったです。色んな音がきけてうれしかったです。

・理科がニガテだったけど、今日のていねいで、分かりやすい教えで好きになりました!サイエンスってスゴイことが分かりました。

・じっけんさせてもらえてうれしかった

また「くわこけん先生にまた理科について教えてもらいたいです」などの応援?のような感想も多くいただきました。ありがとうございました(^^)

終わった後に校長先生の伊勢川みち子先生にお話を伺った所、「小学1~2年生は「生活」で科学あそびがありますが、小学3年生から理論をともなった理科に入っていくので、ちょうど良い時期に行っていただけた」とのことです。

保護者の声

またこちらが保護者のアンケートの主な意見です。

・高校時代物理をやっていました。大好きだったけど、当時の女子友だちはみんな「わからない」と言っていました。そんな物理を小学生にもわかるように説明できるんだなと驚きました。小学生くらいだと先入観がないからわかるのかもしれません。

・物理をもう一度勉強したくなりました。先生の著書を探して見たいと思います。子供も集中して聴いていたと思います。

・風船をふくらませたり、ペンで記入したり、自分の手を使って(体をつかって)…というのは良いと思います。

などです。実験教室を行うために、東京から日帰りをして行ったのですが、児童の楽しそうな顔や、児童保護者のアンケートからのうれしい感想をいただき、疲れも吹き飛びました。

なお、小学校での実験教室も適宜行っておりますので、もしお考えの方がいたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。今度は柏の葉T-SITEで小学生向けに行う予定です。

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