世界が変わる!スマホ顕微鏡で覗くミクロな「点」の魔法(色の三原色)

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

突然ですがクイズです!これは何色に見えるでしょうか?

実はこれ、私たちの身近にある「ある色」を限界まで拡大した姿なのです。答えは、この記事の最後の方で明らかになりますよ!今日は、世界の見え方がガラッと変わる、魔法のアイテムをご紹介します。

スマホ顕微鏡でミクロの世界へ飛び出そう!

スマホ顕微鏡「ハンディ顕微鏡petit」を使って液晶画面を観察しました。今回はこの顕微鏡を使って、雑誌の表紙を覗いてみました。これが予想以上に面白かったのです!例えば、こちらのスポーツ雑誌の表紙。選手の「肌色」の部分に注目してみました。

右側の選手の肌を見てみました。

スマホ顕微鏡を雑誌にピタッとつけて、カメラで覗いてみると……。

なんと!現れたのは「肌色」ではなく、カラフルな「点」の集まりでした!

拡大してみると、シアン(青緑)、マゼンタ(赤紫)、イエロー(黄)のインクが点々となって並んでいるのが分かります(印刷の世界ではこれをCMYKと呼びます)。これを遠くから見ると、私たちの目と脳が勝手に色を混ぜ合わせ、「肌色」として認識しているのです。「人間の目ってなんて不思議で騙されやすいんだろう!」と思わず感動してしまいました。

色の濃さは「点の密度」で決まる?

次に、近くにあった問題集の薄いオレンジ色の帯の部分を見てみました。

すると、こんな感じです。

赤色の中に黄色が散りばめられています。この点の大きさや密度を調整することで、オレンジ色の濃さが決まっているのですね。

よく考えれば、家のプリンターも数色のインクしか使いませんよね。「肌色を印刷するからといって、肌色のインクが必要なわけではない」という、当たり前だけど忘れがちな科学の事実に、この小さな顕微鏡が気付かせてくれました。

見えないものが見える「ブラックライト」の魅力

このスマホ顕微鏡のすごいところは、普通のLEDライトだけでなくブラックライト(UVライト)がついている点です。例えば、洗濯用の粉洗剤を覗いてみてください。実は多くの洗剤には「蛍光増白剤」という、ブラックライトに反応して光る物質が入っています。これで洗うと、目に見えない光の反射によって、シャツなどがより真っ白に見えるようになるのです。ミクロの世界で洗剤がキラリと光る様子は、まるで宝石箱のようで面白いですよ!いろいろなものを顕微鏡で見てみましょう!スマホ顕微鏡、遊び方は無限大です。

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