教師に必須の本?「生産性」を上げていますか?

  • X

先日友人から薦められて読んだら、非常に面白かった「自分の時間をとりもどそう」という本

[blogcard url=”https://phys-edu.net/wp/?p=26385″]

では「生産性」という言葉がキーワードでした。教師が生産性をあげるってどういうことだろう?と考えると、ドキッとすることがたくさん見つかりました。

この本は個人として書かれていたのですが、教員は組織として考えなければどうしようもないところがあります。では生産性を組織としてあげるにはどうすればいいのだろう?

そんな疑問をもったのですが、そのときに友人が一緒に勧めてくれたまさにその名の通りのタイトルの「生産性」という本を読みました。

[amazonjs asin=”4478101574″ locale=”JP” title=”生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの”]

こちらが面白かったので本日はご紹介します。生産性は次のように定義されていました。

生産性をあげるというと、inputを減らすことばかりに目がいってしまい、いかに「勤務時間を減らすか」に焦点をおかれて、会議時間を減らすために立ったままで会議をするだとか、上司が声がけをしてノー残業デイを作るなど対応をしてしまいがちですが、実はそれでは根本的な解決にはならないというのです。

その方向以外にも、outputの質をあげるということも大切だということが本書では繰り返しかかれています。例えば書類を作る際にも、事前にどんな書類を作るべきかを考えた、穴の空きまくりのブランクシートというものを作って、上司に提出をし課題を共有してから、その穴を埋めるための情報を集めるといった具合です。

このようにすると、outputをイメージすることができるので、質も高まり、またinputの時間が劇的に減るため、生産性が全体として向上するということでした。

結果として、残業をせずに帰れるということでしょうか。

教師の場合でいえば、全体の流れをメモ書き程度にした穴のあいた指導案を作って、その指導案をつかって先輩に意見をきいて、OKが出たら詳細をつめていくという感じかな?

もんじゃ焼きでいえば(言う必要はないが)、キャベツで堤防をつくってから、汁を入れるみたいな…。

また現状を打開するために、生産性という観点から示された次のような表も面白かったです。

教員として考えると、いまパット考えるとこんな感じになるのでしょうか。

どうしても左下の領域ばかりに目が行ってしまいますが、その他にも業務改善の手法はいろいろあることに気付かされる表です。右上はもしかしたら改革ではないのかもしれませんが、やめてしまって1つの大切なことに集中するという決断も重要ですよね。

これらの他にも組織として生産性をあげるためにはどうしたらいいのか?について書かれている箇所で紹介されている「ロールプレイ研修」はとても参考になります。教師としてロールプレイ研修は、「避難訓練」で自然と行われていますが、その他の通常研修でもロールプレイ研修をする必要性について、考えさせられました。

値段以上の価値のある本です。ぜひ手にとって見てくださいね。

[blogcard url=”https://phys-edu.net/wp/?page_id=20940″]

科学の情報はこちらにも掲載しています。


・ニュースレターはじめました

[subscribe2]