デジアナ融合!黒板直接投影の固定型プロジェクタという事例
本校で夏に工事を行い、黒板固定タイプのプロジェクタを導入しました。一般教室全体に入っています。
このプロジェクタは電子黒板機能もついたEPSONのものなので、実質電子黒板が全部の教室についたということになります。
ポイントとしては、黒板右端に直接設置をして投影をできるようにしていることにより、黒板を上下させてもいっしょにプロジェクタがついてくるということ、
黒板直接投影をするので、投影したものの上からチョークで上から重ねて書くことができること(必ずしも電子黒板を使わなくても良い)、
の2つが大きなポイントになります。そしてEPSONの無線LANユニットとAppleTVを追加でつけているので、windowsでもMacでも、iPadでも画面が無線で飛ぶという特徴があります。
写真はiPadの画面を無線で飛ばしているものです。
さっそく夏季講座(東大の過去問を解こう!)では、この機能をつかって生徒のノートを移して、それをみながらチョークで書き加えたり、動画をうつしたり、Kocri(※)を使って板書時間を短縮したりしてみました。
※ Kocriは非常に便利です。無料で使えますし(アプリ内課金もありますが、課金しなくてもOK)、また有線でも使えます。この動画は有線で使っている様子です。
今までと違うのは有線ではなく無線になったことで、より教員が生徒に意識を集中させる時間が増えたということが非常に大きいです。
アナログとデジタルがうまく教室の中で融合をするようになり、生徒にあまり意識させることなく、活用することができました。
夏季講座に参加した生徒(8名)の感想としては、
・わかりやすかったです!!
・図で書いたりする手間が省けていたところが多かったので、授業がスムーズに感じました。動画も見ながらだったので、すごい分かりやすかったです。
・スクリーンよりみやすかったです。すぐに拡大や縮小ができる点がよかったです。
・プロジェクタを使うことで、図を書いたりする時間が少なくなって授業を早く効率良く進められていたのが良かったと思います。
・前とちがって、黒板を上げると、図も上がるということに感動しました。
などの意見が5件寄せられました。その一方で、
・プロジェクタの移動ができない所が不便だなと思いました。
・あまり授業が早くなったという感じはしなかったです。右側にしは写せないということが端の席だと見にくいのかもしれないとは思いましたが、この4日間では全然だいじょうぶでした。
・・うつりが少し薄いかなと思いました。・固定されているのは、少人数ならいいですが、クラス単位で行う授業では不向きかなと…。・でも便利だと思います。
という意見も3件寄せられました。こちらより講座自体の感想を読みたい場合はお読みください(PDF)。
全教員が使えること(電子黒板機能を使ってもいいし、チョークでもいいという点)と、黒板の右端に固定をしたことにより、今までの黒板中心の授業展開を意識したということがあります。
今後もいろいろな意見が今後も出てくるかと思いますが、とりあえず大きな一歩を踏み出したので、運用面でまた意見を集めていき、改善できるところを直していくという段階に入りました。
電子黒板をメインでとらえていくという考え方もある中での、どういうスタンスでICTをとらえていくのかを考えたのですが、一例になればと思います。
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