ツイッターを使って場を説明!超わかりやすいニュートリノ本

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みなさんはもう読みましたか?
多田将先生の書かれた「ニュートリノ」という本です。

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超どまんなかのタイトルの本ですね!
表紙はスーパーカミオカンデです。

仲良くしていただいていた、多田先生の本を編集しているKさんから
いただきました!また出た!と大喜びで読み始めました。

多田先生は高エネルギー加速期研究機構の量子物理学者です(なんと准教授になられました)。金髪でロン毛で、毎日ブーツをはいているという、見た目がちょっとかわった先生ですが、講演がめちゃくちゃうまくて、先生の講演を何度か聞きに行った時にハマってしまいました。

先生にお願いをして、本校に何度も足を運んで頂き、特別に本校の中高生にむかって講演をしていただきました。

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例えばこちら。

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ぜひ、こちらのアーカイブを御覧ください。また先生が研究をされているJ−PARCへの見学も昨年の夏に生徒をつれて行ってきました。

多田先生の講演の他とは違うところは、専門外でもなんとなくわかったきになれる、そんなたとえ話にあります。たくさんのたとえを駆使しながら、難しい数式や仕組みを、わかりやすく噛み砕いてお話をしてくれるので、聞いている人々を置いて行くということがありません

今回のニュートリノ本でも、先生のその比喩がさえていました。

ぼくが一番おどろいたのは、電場と電荷のお話をツイッターでたとえてしまったということです。

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P23より

ツイッターで「猫」の画像を配信すると、猫好きのみが反応をしますよね。犬好きなど、猫をあまり好きな人は反応しません。スルーします。

この猫に反応する場(猫場と多田先生は書いています)が、猫好きな人達に、時間をかけて伝搬(猫波と多田先生は書いていました)をしていきます。

この猫好きという性格が、猫荷ならぬ、電荷であり、猫好きに影響を与える空間、猫場電場だというのです。

面白いですよね〜。ぼくも電場の説明がうまくできなくて、たとえとして風力場などを例に説明をしたりしていましたが、この説明はわかりやすいし、今を生きる生徒ならさらにさらに、なるほど!と、ヒットしそうですね。

有名なシュレディンガーの猫については、「化け猫」で考えたほうがわかりやすいということで、猫波をもった幽霊でたとえたりしています。

シュレディーガーの猫を、さらにかぶせてたとえるというのが面白い。幽霊って足元がひらひらしていて、なんとなく波・波しているし、たしかにわかりやすいです。

このようなたとえにのせられて読み進めていくと1時間もしないで読めてしまう、するするーっと抜けていくように、学問の面白いところを吸収できるので、高校生から超おすすめの本です。

ぜひ手にとって読んでみてください。ぼくももう一冊かって、生徒におすすめしたいとおもいます。

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