バカロレアの教科書には一つ一つ『パスワード』がついていた!
皆さんは国際バカロレアの教科書を読んだことがありますか?
昨年から興味をもちはじめ、国際バカロレアの教科書を読み進めてきました。
私が読んでいるのはPERSONの教科書です。
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6千円もする本なのですが、読んでいると日本とIB教育の違いがよくわかり、
理科教師なら楽しく読めるはずです。
ただしこれがすごい厚さです。国語の辞書くらいの厚さで、重くて、
持ち運びには不便です。内容はフルカラーで、行間も多くとられていて読みやすい印象を受けました。
さらに、6千円の本ということがよくわかる「仕掛け」が入っているんですね。
日本の教科書にはこれはありません!
それが何かというと・・・・、eBookなんですね!!
まず開くと驚いたのが、見開きにあるパスワードでした。
本を買ってあけると、銀色で塗りつぶされている部分がすぐに見つかり、
そこをコインで削ると、その本に割当てられたパスワードがでてきます。
そして下のほうに、URLが書いてあり、そのサイトをさっそく開いてみました。
すると、次のような画面が出てきて、本に書いてあるパスワードを入力します。
しばらくすると、本棚に追加されました。
これを押してみると、なんと自宅にいながら、どこでもすべてのページを見ることができるんですね。
モザイクをいれましたが、右が教科書の部分です。
各章別になっていて、わかりやすいUIでした。これはすごいです。
また紙の本の中を読んでいると、解答はebookを見てね!とか、実験マニュアルはebookからダウンロードできます。というような指示が入っていて、完全にリンクされているんですね。
海外だと教科書は使いまわしていくため、自分のものではないことも多いようです。そしてこの厚さなら、おそらく自宅に毎日持ちかることはできないんでしょうね。
でもebookがあれば、自宅で宿題に取り組むこともできます。
問題の内容はというと、いろいろな違いがあるものの、日本の教科書よりも学ぶことが少ない分野もあれば、相対性理論まで学ぶような部分もあります。
ただし上記のような学ぶスタイルの違いや、実験を選定するポイントなど、海外と国内で大きく違うことがわかります。理科教師としては必須の本なのかなと思いました。
みなさんはどんな本を読んで研究をしていますか?面白い本がありましたら、ぜひ教えて下さい(^^)。生徒は何が必要になっているのか、またはいくのか、広い視野をもって、生徒に関わっていきたいなと思っています。
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