iPhoneが黒板と合体!? アナログとデジタルが融合する「未来の授業」(丸の内で理科授業)
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
学校の授業で、先生が黒板に複雑な地図や実験器具の図を描くのに時間がかかっていた…なんて記憶はありませんか?もし、その「お手本」となる図が一瞬で、しかも正確に黒板に映し出され、先生はチョークで大切なポイントを書き加えながら説明に集中できたら…?
まるで魔法のようですが、実はこれ、皆さんのポケットにも入っている「iPhone」で実現できる時代になりました。

2015年12月に、ハイブリッド黒板iPhoneアプリ「Kocri」を使って、丸の内で公開授業を行いました。今日は、iPhoneという「デジタル」と、黒板とチョークという「アナログ」が融合する、新しい授業のカタチをご紹介します。
黒板とiPhoneが融合する瞬間
まずは、百聞は一見にしかず。実際に使っている様子を動画でご覧ください。
黒板にうすい色で映し出されている白い線が、プロジェクタから映しだされた「下絵」です。私はその上から、チョークで新たな線(動画内では黄色い線)を書き加えていきます。
いかがでしたでしょうか。


このKocriのすごいところは、この「もともとあった白の線(=下絵)」を、誰でも簡単に作れるところです。
なぜ「デジタル」と「アナログ」を融合させるのか?
例えば、理科の授業では複雑な実験器具の図や、社会科では白地図、美術ではデッサンの見本など、お手本が必要な場面がたくさんあります。先生が配布するプリントには、この図が(黒い線で)描かれていますよね。
Kocriは、そのプリントのデータをiPhoneで取り込み、一瞬で「白黒反転」させ、プロジェクターで黒板のサイズにあうように簡単に映し出すことができるアプリなんです。
先生は、完璧な「下絵」の上をチョークでなぞったり、大切な部分に色をつけたり、生徒の答えを書き込んだりできます。
これは、ただのパワーポイントの画面を一方的に眺める授業とは違います。黒板とチョークという昔ながらの道具が持つ「双方向性」や「ライブ感」はそのままに、デジタルの力で「正確さ」と「スピード」だけをプラスしているのです。
技術に「振り回されない」使い方が大切
来年もKocriを使って、いろいろな授業を試してみたいと思います。
実験講座でもiPhoneを使ったものを多数紹介していますが、本当に色々なことがiPhone一台でできる時代になってきましたね。
ただ、私が一番大切だと思うのは、この使い方も含めて、今までの素晴らしい技術(=黒板やチョーク)と、新しい技術(=デジタル)をうまく融合させることです。
新しいからといって何でも飛びつき、かえって授業がわかりにくくなっては本末転倒です。アナログの良さをデジタルの力で「拡張」する。そんな、技術に振り回されない賢い使い方が、これからの教育には求められているのだと思います。
みなさんも「こんな使い方があるよ!」という何か良いアイデアがあったら教えて下さい(^^)
PS: 当日は実験も大盛況でした!
丸の内の授業では、Kocriの演示だけでなく、もちろん科学実験も行いました。一般の方にも「科学って面白い!」と楽しんでいただけてよかったです!
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