開けて仰天!小学生からわかるエアポンプの仕組み【分解大好き】

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ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。 

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あなたは分解が好きですか?生物室にあったエアーポンプ。ブブブブっと音を出し続けて、空気を吐き出していました。一体この中身どうなっているのでしょうか。

エアポンプを開けてみたらまさかのアレが!

生物部が育てているウーパールーパーがいました。生徒はこのウーパールーパーが気になっているのですが、ぼくが気になるのは、ぶくぶくと空気がでているエアポンプでした。いったいどうやって空気を送っているのだろう?どうみても難しそうな感じはしない、この #エアポンプ 。直接電源についており、直流ではなく交流で動いているようです。気になったので、生物の先生にお願いをして古くなったエアポンプを分解してみました。すると意外に意外!とっても単純な仕組みだったのです。

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これが中身です。やっぱり難しそうな電子部品は入っていませんでした。うーん、これはどうみていけばいいのだろう?動いている様子はこちらです。

「ああそうか〜」

わかりました。下についているのが鉄心で、そしてコイルがついています。よくみたらこのコイルに直接電流が流れていました。

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上にT字型の金具がありますが、この金具には永久磁石がついています。

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ということは、このコイルに交流電流が流れると鉄心が #電磁石 に早変わり。しかも交流電流だから、ころころと磁石の極が変わります。すると永久磁石がそれに左右されて、ブルブルと左右に振れます。

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このT字型の金具が左右に動くと、両サイドのポンプがおされて、空気が下の管から出てきます。このT字型の金具の先には永久磁石がついていました。極性を調べた所左の磁石の下側がS極、右側がN極でした。このコイルに直接電源から100V50Hzの交流電源が流れてきます。すると電流の流れる向きが1秒で50回かわるので、その振動でT字型金具が振動するということですね。

いや〜面白い!関西なら60Hzだからもっとはやく振動するんでしょうね。また鉄芯もよくみると、層状になっていました。これは渦電流によるよけいな発熱をさけるための仕組みです。

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拡大!

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このように、教科書にかいてある知識と知識が実際に応用されて繋がりました。いや〜これはいい教材になります!!ぜひご自宅でも分解してみてくださいね!

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