ラッキー(^^)4万円で買った電子黒板が意外に使える件

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みなさんは電子黒板を使っていますか?

本校にも導入されている電子黒板。
全教室に導入されているというわけではないので、
移動式のものを導入しています。

ぼくも何度か電子黒板をつかって、その便利さを感じました。

一番良いなとおもったのは、ぱっと画面がきえるところです。
黒板消しで消すのとは違って、ボタンを押すとすぐに消えるところです。

また板書の記録が残っているので、データ間を行き来できることは、
実は相当なメリットがあります。

授業の振り返りも容易ですしね!

でもデメリットもすごいある!

しかしそれを超えるデメリットもあります。
それは授業が生徒の記憶に定着しにくくなり、流れがちになってしまうことです。

またさらに頭がいたいのが、一番大型の電子黒板でも、
黒板よりもはるかに小さいという点です。

この2つのデメリット、現場ではかなりお大きいです。

またこれは教師側の問題ですが、
電子黒板を習熟するということの難しさもあります。

黒板は1つのアイテムには1つの役割がある

黒板というのは、チョークがあって、それを握って書いたり、
黒板消しで消したり、と一つの道具に対して、ひとつの役割があります。

また見た目で何ができるのかが、
一瞬で判断できます。

「ああ、これは黒板消しだ、消すためにあるものだ」

と考えることなく、ムンズと掴んで、さっと黒板を拭けばいいのですね。

当たり前のことと思うかもしれませんが、これが電子黒板だと難しいんです。

実際混乱するんですね。

ペンで書いて、消しゴムボタンをおして、同じペンで消す。

このユーザーインターフェースが混乱のもと。
一つの道具に対して、いろいろな役割をあたえて操作すること。

非常にストレスフルです。

習熟をすればよいのでしょうが、習熟をするまでに、
授業で使うわけですからどうしても生徒に負担をかけます。

またスティーブ・ジョブズなど演説がうまい人がそうであるように、
授業の時間というのは、生徒とのやりとりです。

彼もそうですが、キーノートは補助的につかっており、
基本スライドの前に立って話していますね。

スライドの後ろに自分を置きません。

これは目線がとても大切だということを知っているからです。

目線をいかに生徒に向けたり、
生徒自信が自分と対話できるようになった瞬間(そういう流れをつくって)、
さっと目線をはずして、自分の中で考えられるようにしたり、

そういったアテンションコントロールがとても大切なんです。

それが操作でもたついてしまうと、生徒にとっては無駄な時間が
大切なときに生じてくるというわけで、かなり辛い状態になります。

テレビをみていて一番いいときにCMが入ってきたり、
またはテレビの画面がとまったりするような、そんな感じに近いかも?

そういった意味では電子黒板は準備をしたり、
操作に習熟するのにかなり時間がかかるし、ましてや移動式となると、
その準備にもコストがかかるというわけです。

デメリットを最小化する方法

なんとかさっと電子黒板のメリットの部分を享受しつつ、
授業にとりいれたい、そう思っていました。

そこで今使っているのが、タブレットとExplain Everythingというソフトです。

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もともとは動画を作成するためのソフトなのですが、このソフトは、
スライドを作って、その上にその場で書いたりすることができるので、とても便利です。

今回はそんな実際の授業で活用している様子をビデオにとりましたので、ご紹介したいと思います。

問題は「入射波が左から右へ5マス進んだときの、自由端反射による合成波を作図しなさい。」というものでした。

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 Explain Everythingを使う前までは、プリントに生徒に生徒に作図したものと同じものを黒板に手書きをしてから、生徒といっしょに動かしていました。

こうするとどうしても黒板に描く時間が長くなります(正確に書く必要があるため)。
すると生徒の緊張感が少し切れてしまうんですよね。

そこでExplainEverythingを使うと、まるで電子黒板のようにタブレットを使うことができます。

ちょっと見にくいのですが、いかがでしたでしょうか。これなら、タブレットとプロジェクターで導入が可能ですから、精神的な教師の負担、金銭的なものも少ないというメリットがあります。

タブレット+ExplainEverythingのソフト代で、合わせても僕の場合は4万くらいでした。

またぱっと付けて、またぱっと黒板に戻ることができるのもいいところです。もちろん本物の電子黒板を使うと違うのは、描くときに生徒に背中を向けてしまうというところです。

これははっきりいってデメリットなのですが、話しながらタブレットにむかって、教師が手を動かしていくと、リアルタイムで文字が出てくる様子を何やら楽しそうに生徒は眺めているんですよね。

だから思ったよりも目線のやりとりが切れないのが、驚いたところです。

ちょっとした使い方でも、授業の流れが壊れません。これはスゴいメリットだなとおもいました。

これがベストな解ではないことはわかっていますが、
金銭面、準備面、教師の精神的な負担面から考えると
今できることとしては、かなりベストに近い解なのではないかと思っています。

みなさんはタブレットをどのように使っていますか?
こんな使い方があるよ!というアイデアがあったらぜひ教えて下さい。

また名古屋のほうで2月14日にセミナーを開催しますので、
ぜひご参加いただければと思います。

派手なものはありませんが、授業でつかえるちょっとした工夫を
ご紹介したいと思います。

それでは!Enjoy science!

次の科学のタネ

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使い方についてはこちらにまとめました!

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