キッチンが秘密の研究所に!『10歳までのかがくあそび』で一生モノの好奇心を育もう
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
「空はなぜ青いの?」「氷はどうして水に浮くの?」 子供の頃、身の回りの不思議に胸をワクワクさせた記憶はありませんか?科学の扉を開く鍵は、知識を詰め込むことではなく、「うわぁ、すごい!」「どうして?」という純粋な驚きの中にあります。今回は、そんな「科学の心」を親子で育むことができる素晴らしい一冊、小森栄治先生の著書『簡単・きれい・感動!! 10歳までのかがくあそび』をご紹介します。

理科のプロが教える「本物の体験」がつまった一冊
著者の小森栄治先生は、長年理科教育の最前線で活躍され、現在は幼稚園などで「かがく遊び」の指導をされている、いわば「ワクワクを引き出すプロ」です。本書は、実際に幼稚園で行われている実験をベースに、その概要から必要な道具、具体的な手順、そして注意点までがオールカラーで丁寧に解説されています。

ページをめくるとまず目を引くのが、鮮やかで温かみのある写真の数々です。なんとこれらの写真は、小森先生自らが一枚一枚撮影されたものだそうです。時にはお孫さんをモデルに撮影されたエピソードもあり、「子供たちに科学を楽しんでほしい」という先生の優しい眼差しが誌面から伝わってきます。
お弁当のパックが「宝物」に変わる?魔法のプラバン作り
私が特に心を惹かれたのは、「お弁当パックで作るプラバン」のページです。 通常、プラバンといえば手芸店などで専用のシートを買ってくるイメージがありますよね。しかし、小森先生のメソッドでは、普段は捨ててしまうはずの「お弁当のフタ」などをリサイクルして使います。
実は、プラスチックには熱を加えると縮む性質を持つものがあり、お弁当のフタによく使われる「ポリスチレン」はその代表格。これをオーブントースターで熱すると、あっという間に小さく厚みが増し、透明感のある美しいプレートに早変わりするのです。

私が講座で教えていただいた時に作った「お弁当パックプラバン」は、今でも愛着を持って家の鍵のキーホルダーとして使っています。「ゴミだと思っていたものが、科学の力で宝物に変わる」という体験は、子供たちの創造力を刺激する素晴らしいストーリーになりますよね。
単なる「遊び」で終わらせない、確かな科学の裏付け
世の中にはたくさんの実験本がありますが、本書が他の本と決定的に違うのは、科学的な背景もしっかりと補足されている点です。
「楽しかったね!」で終わるだけでなく、「なぜそうなるのか?」という疑問にプロの視点で答えてくれるため、子供たちの視点が単なる遊びから、一歩先の「科学の探究」へと自然に導かれます。私はこの本の内容を、小学生のお子さんを持つ保護者向けの実験教室で紹介したことがありますが、大人の皆さんも「へぇー!そうだったのか!」と目を輝かせて驚かれていたのが印象的でした。まさに、世代を超えて楽しめる一冊です。
直接、小森先生の講座に足を運ぶのが難しい方でも、この本があれば自宅のキッチンが最高の「秘密研究所」に変わります。親子で驚きを共有し、科学の楽しさに触れてみるのはいかがでしょうか。
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