何が一番思い出に残っている?「失敗した実験!」

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昨日は教員になってから11回目の卒業生が巣立っていきました。

本校の規模は2000人規模の中高一貫校です。
そう考えると、大雑把に計算をしても2000人以上の生徒と
授業で関わってきて、卒業をしていったということになります。

授業ではつまらなそうに突っ伏していた生徒もいましたし、
毎日ニコニコと楽しそうに受けていた生徒もいました。

卒業式の日は、どの生徒も晴れやかな顔をしています。
進学するにせよ、浪人するにせよ、心が決まった!
という感じ。それがかっこいいし、なんかいいなと思ってみていました。

なぜかこの時期になると、サイン攻めにあいます。

卒業アルバムに一言書いてくれと、
ペンをもってあちこちの教員を回る生徒が出てきます。

ぼくの出身校と比べると、職員室に普通に生徒が毎日いるということに驚きますし、
こんなになついてくれているなんて、やはり大規模校、女子校の特徴的
なんだなと思っていました。

そんななかで、サインを求めにきた卒業生と話しをしていて、
何が思い出に残っている?

と聞いてみました。

すると出て来る話は、ぼくが実験で失敗をしたことばっかり。

そう、実は演示実験では体を張ってやるものが多くて、
よく失敗するんです。トホホ。

特に面白かったというのが、ゴミ袋で作った気球があがらなくて、
火がついたまま落ちてきて、ぼくがあわてて濡れ雑巾で押さえていたこと

や、

圧力を高めたペットボトルのフタがとんできて、ぼくのお腹にあたって、
ゲホゲホとしていたことなど

だそうです。

あれだけ授業で力を入れて教材をつくって、工夫をして説明をした、
あんなことや、こんなこと。

それよりも、失敗をしたこと、をおぼえているんだって。

「いやんなっちゃうな〜」と思いつつも、
なんだかうれしくなりました。

卒業おめでとうございます。また遊びに来てください。
実験は失敗したくないけれど、また新しいことをやっていきたいと思います。