何分が最適?反転授業で使う動画の作り方のポイント
反転授業のセミナーに参加。
現場での導入実践者が語る
動画の時間の工夫を一挙紹介!
「反転授業の本質」に出てきた
先日、株式会社ファカルタスの加藤さんが行った「反転授業で学ぶ、反転授業の本質」というセミナーに出てきました。
集まった方は大学の教員、教育関係の仕事をされている方、また大学生なんて方も。
このセミナー事態が反転授業で作られており、受講者はまずはじめに自宅で反転授業に関する動画を視聴してから、会場ではすぐにグループワークがはじまるという流れでした。
ぼくも申し込むと、加藤さんから「◯◯というサイトにログインして、この動画を見てきてください」というメールがきました。
今回はこのセミナーで使われた自宅学習で使う動画に注目し、加藤さんが気をつけていたという反転授業の動画作りの工夫についてご紹介いたします。
加藤さんが気をつけていたこと
加藤さんの動画はおよそ2分間で構成された動画が、5〜6個ありました。これらはYoutube経由になっていますが、
Youtubeの公開設定が一般公開ではなく
「限定公開」
にしているので、検索など外部からのアクセスはアドレスをしらないと基本できないことになります。
そしてこのアドレス自体は、セミナーを申し込んだときに返信メールできた個別のIDを使って、加藤さんが作った特設サイトにログインして見ることになります(そこからYoutubeへのリンクがはられています)。
このようなシステムにすることによるメリットについて当日加藤さんからお話がありました。
・Youtubeを使うことにより、サーバー代がかからない
・個別IDを発行することによって、その人が動画をみたのかどうかが確認できる
ということが主でした。
2点目については、ブラウザの進む、戻るボタンを利用するとログとしてはのこらず、そのページの中に接地されたボタンをつかって次の動画にいったりすると、ログとして残るという仕組みのようです。
ちなみに今回の受講生の自宅学習率は100%だったそうです。
このようにログがとれれば、実際に授業に導入したときに教えているほうも安心して教えることができますし、生徒も見ざる終えない環境ができるかもしれませんね。
ぼくも夏季講座で反転授業を試してみようと計画しているので、この動画を作ることにはとっても興味がありました。
さて本題!動画の時間は何分が最適?
実はぼくが一番気になっていたのが、「動画の時間」です。加藤さんの動画は2分×6で構成されていましたが、なぜ2分で1単位になっているのか聞いてみると、
スライド1枚の内容を説明するのがおよそ2分だからだそうです。
そして見ている人が次の動画に移るさいにある程度手を動かしたほうが、集中が続きやすいという工夫と、順番などを後から入れ替えやすいということに
2分というメリットがあるようでした。
ぼくは見ていて2分で切れてしまうので、
「面倒だな〜。またクリックか」
と内心思っていたのですが、こんな考えがあったなんて!
実際、加藤さんは大学で反転授業を使って教えている経験があるそうなので、その経験則からも大学生にはこの2分というのが良いのかもしれません。
また会場にいた理科大の反転授業を導入している先生のお話では、動画の時間は1つ10分で切っているとのことでした(アルバイトの学生を使ってだそうです)。その動画を1つ、2つと宿題にしているそうです。
短い動画が最適なのか?
短いのが一般的なのかな、最適なのかな〜と思い、このことについて、ネット予備校の田原先生に聞いてみたところ、田原先生の動画は40分など長いものが多いとのことです。
ただし、田原先生の動画の場合は、倍速で見る受講生も多いのだとか(この倍速機能が何かの鍵になっている感じもあります)。
動画の長さをどうするのが最適なのかというのは、まだまだわかりませんが、一つ導入に際してかぎとなってくることは間違いなさそうです。
まとまりませんが、実はこのように動画1つとっても、その先生の行っている授業形態や学生の目的次第で、いろいろと変わってくるということがわかりました。
じゃあ、自分はどういう時間の動画がいいのか・・・。やってみるしか、ないな。
参考
上記でも紹介した田原先生が、
リアルな場に出てきて動画の作り方について、
11月22日に紹介をしてくれる場を提供してくれるようです。
また遠い場の方も参加できるように、
生放送?で共有をしてくれるとのことでした。
ぜひこちらを参考にみておいてください。
ぼくはというと、さっそく申し込んでみましたので、
現場で伺ってこようと思います。
第3回反転授業オンライン勉強会(リアルもあるよ!)
本はこのあたりが参考になりそうです。
日本のICT教育にもの申す!
MOOC ―大学の革命―
日経BP社
次回は反転授業の定義について考えてみたいと思います。
次に読みたい記事はこちら
科学のネタ帳オン