紫キャベツで作るカラフルサイエンス!虹色の液体に挑戦しよう!

  • X
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

スクリーンショット(2013-10-19 9.32.35)

今日は、人気の色が変わる実験 をご紹介しますよ!なんと 紫キャベツ を使って、虹色の液体を作れます。これ、子どもたちにやらせると、もう大興奮間違いなしの実験です。実際に、どうやってこのカラフルな魔法を作るか、さっそく見ていきましょう!

紫キャベツで虹を作ろう!

紫キャベツって、実は科学の世界ではすごい材料なんです。酸性・アルカリ性の違いで色が変わる特性を持っているので、簡単に 虹のようなカラフルな液体 が作れちゃうんです!

用意するもの:

•紫キャベツ

•炭酸水素ナトリウム(重曹)

•希塩酸

•ビーカー

•メスシリンダー

作り方:

1.紫キャベツを細かく切ってビーカーに入れ、キャベツが浸るくらいの水を入れてガスバーナーで温めます。すると、水が紫色 に変わります。

2.水がしっかり紫色になったら、火を止めて キャベツを取り除き、紫色の液体だけをメスシリンダーに入れましょう。

3.次に、炭酸水素ナトリウム(重曹)を5g加えます。すると、紫色の液体が 緑色 に変化!この瞬間は「わぁ!」と驚くポイントです。

4.ここで 希塩酸 を少しずつ静かにピペットで加えていきます。注意点として、急いで入れると泡が出てこぼれるので慎重に。すると、液体が 赤色 に変わります。

5.最後に、 ガラス棒で液体を静かにかき混ぜ てみてください。すると、下が緑、中央が紫、上が赤の カラフルな層 ができて、まるで液体の中に虹が現れたみたい!

なぜ色が変わるの?

さて、この魔法のような色変わりの正体は… 化学反応 なんです!紫キャベツに含まれる アントシアニン という成分が、酸性・アルカリ性の違いによって色を変える仕組みになっています。

中性 では紫色

アルカリ性 だと緑色

酸性 になると赤色

つまり、炭酸ナトリウムで液体がアルカリ性になって緑に、希塩酸で酸性になって赤に変わったというわけです。さらにガラス棒で静かにかき混ぜると、下が緑、中が紫、上が赤に分かれて、見事に虹色の層ができるんです!

 ポイント は、ガラス棒でやさしくかき混ぜること。強く混ぜすぎると、全体が酸性になってしまって赤一色になってしまうので、そーっとゆっくりがコツです!

科学のタネを発信中!