夏の静電気サイエンスショー@長野県「おいで館」で驚きの体験!(2025/07/27)
7/27日、長野県飯田市にある「おいで館」で開催される「おもしろ科学工房」さん主催で、「夏の静電気サイエンスショー」を実施しました。多くの方にご参加いただき、「夏の静電気ショー」を無事開催いたしました。主に小学生とその保護者の方に参加していただきました。
「夏なのに静電気?」と、多くの方が不思議に思われたかもしれませんが、ジメジメとした夏だからこそ、その不思議さ、面白さが一層際立つサイエンスショーとなりました。
当日は、多くの親子連れにご来場いただき、サイエンスショーは大盛況。参加者の皆さんは、「バチッ!」や「ビリッ!」と、思わず身を引いてしまう静電気が、そもそもなぜ起こるのか、その科学的なメカニズムに触れる貴重な機会となりました。はるか昔、人々が“妖術”とまで信じていたという目に見えない電気が、まるで魔法のように人や物を動かす様子を、科学の目で解き明かしていくのが今回のショーの醍醐味でした。
「見えない電気」を「見える」体験に! 夏の静電気ショーの秘密兵器
今回のショーでは、静電気実験の定番アイテムである「バンデグラフ起電機」を使用しました。夏場は湿度が高く、静電気が空気中に逃げやすいため実験が難しいという課題がありますが、この日の秘密兵器として「バンデグラフ」と「帯電ガン」を組み合わせることで、その課題を克服しました。
この帯電ガンを活用したことで、湿度が高い夏場でも、通常は冬にしかできないような強力な静電気実験が可能となりました。テレビでお馴染みの「100人脅し」や、ちょっぴりドキドキの「静電気ドリンクの試飲体験」など、バラエティ豊かな実験を通して、電気の不思議に迫る内容に、参加者の皆様からは驚きと歓声が上がりました。
特にこだわったのは、「目に見えない電気がどこに溜まっていて、どう動くことで、この現象が起こるのか」という、「電気の流れ」を意識してもらうための工夫です。ただ現象を見せるだけでなく、その裏にある科学的な原理を、目で見て、体で感じて理解できるよう、様々な仕掛けを凝らしました。
歴史上の偉人から学ぶ! 電気がもっと身近になるサイエンスショー
ショーの途中では、実験を通して静電気の正体はもちろんのこと、私たちの生活を支える「電気回路」の基本や、雷から建物を守る「避雷針」の仕組みについても、分かりやすく解説しました。
さらに、日本の電気学の歴史に名を残した偉人たち、例えば、エレキテルを発明したことで知られる平賀源内や、「電気学の祖」とも称される橋本宗吉といった人物についてもご紹介しました。彼らがどのように電気の謎に挑み、その成果が現代の私たちの生活にどう繋がっているのかを知ることで、参加者の科学への興味がさらに深まったようでした。
おもしろ科学工房の公式ページにて、詳しく動画付きで記事を載せていただきました。合わせてご覧ください。
子どもから大人まで、誰もが楽しみながら、いつの間にか「電気」の知識が身に付くサイエンスショーとなりました。難しい専門用語はなるべく使わず、身近な例を交えながら、自然と“学び”が深まる場を実現できたことを嬉しく思います。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
飯田ケーブルテレビ(2025/07/28)にて放送されたそうです。
実施概要
- タイトル: 夏の静電気サイエンスショー
- 講師:桑子研
- 日時: 2025年7月27日(日)
- 1回目:11:00~12:00(予定)
- 2回目:13:00~14:00(予定)
- 場所: 長野県「おいで館」
- 主催: おもしろ科学工房
- 住所: 〒395-0077 長野県飯田市丸山町4丁目
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