「わかる」のに「解けない」を卒業!物理が得意な生徒のノートには5つの秘密があった

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

物理の授業中、先生の説明はわかる。でも、いざ問題を解こうとすると、ペンが止まる……。「わかる」と「解ける」の間には、意外と大きな壁があります。その壁を乗り越えるヒントが、実はノートの取り方に隠されていました。私自身、物理は好きでしたが、高得点が取れるかというと、そうではありませんでした。転機になったのは、友人のノートをふと覗いたときのこと。そこには大きな絵が描かれていて、その絵を中心に問題が解かれていたのです。自分のノートは文字と公式だらけ。「ぼくも絵をかきながらやってみよう!」そう思い直してから、点数が伸び始めました。

今回は、実際に物理が得意で、昔ぼくが見た友人のノートとそっくりだった生徒のYさんのノートを使って、物理が得意になるノートの取り方を紹介します。(Yさんご協力ありがとうございました!)

Yさんのノート、まずはこれを見てください

早速Yさんのノートについて紹介します。それがこちらです。

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PDFで見たい人はコチラをクリック

自分のノートと比べてどうでしょうか。ぼくが「コレコレ!」と思ったポイントをA〜Eの5つに分けて紹介していきましょう。

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A 絵が大きい!

まず目に着くのは、その絵の大きさです。

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ノートの1ページの中で3分の1くらいの大きさを使っているのがわかります。この絵の大きさは、実はとても大切なんです。大きく描いておけば、あとから力の向きや矢印など、必要な情報をどんどん書き足していけるからです。
物理では力を分解するとき、細かい図でちょこちょこやっていると、sinとcosを取り違えるミスが起きやすいものです。絵を大きく描くだけで、こうした凡ミスをぐっと減らすことができます。「図を描く」というのは、物理的な状況を頭の中で整理するための、れっきとした思考プロセスなのです。

B 余白が広い!

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余白がすごく広いことに気がつくと思います。「ノートがもったいない!」と思うかもしれませんが、これでいいんです。余白があることで、あとから気づいたことや補足を書き加えられますし、見直したときに読みやすくなります。
Yさんは宿題ノートを2冊も出していて、基本的に1問あたり1〜2ページを使っています。ノートをけちらないこと、それが物理のノート術の基本です。ノートなんてたった100円くらい。惜しまず使いましょう。

C カラフル!

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非常にカラフルな作りであることにも気がつきますね。色を使い分けることで、情報の種類が一目でわかるようになります。Yさんは「1回目は黒で解いて、丸付けは赤で、解き直しは青で」と、自分なりのルールを作っていると教えてくれました。
間違えた問題の解答は、理解しながらポイントとなる箇所を丁寧に書き写していくことが大切です。Yさんはこのあたりを「丁寧すぎるくらい」に写しています。色分けは、脳が情報を整理するのを助けてくれる、シンプルで効果的な工夫です。

D きれいすぎない!

ノートは人に見せるために書くものではありません。だから、きれいすぎるノートは実はよくないのです。計算はノートのすみにさっとやってしまいましょう。分数の線が斜めになっていたっておかまいなし!
「きれいに書こう」と意識しすぎると、本来の目的である「考えること」がおろそかになってしまいます。ノートは思考の作業場です。汚くていい、雑でいい。でも、自分の未来の自分が読めるくらいには残しておくこと。そのために次のEのポイントが大切になります。

E 自分へのメッセージを残す

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Yさんのノートには、わからなかったところに透明な付箋が貼ってありました。メモを読むと、「絶対値いらないの?」と書かれています。このように疑問を付箋で残しておき、あとで先生や友人に質問しに行く、という流れができています。
「わからないまま放置しない」という習慣が、物理の力を着実に伸ばしていくのです。自分への小さなメッセージが、未来の自分を助けてくれます。

まとめ:ノートは「思考の地図」

以上、5つのポイントでした。その他のページを見ても、これらのポイントが随所に見られます。

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このノートの中にある絵、いいですよね〜。考えていることがそのまま伝わってきます!

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物理が得意な人は、ノートを「きれいに記録する場所」ではなく、「頭の中を整理する場所」として使っています。大きな絵、広い余白、色分け、汚くてもいい計算、そして自分へのメモ。まずはこの5つをまねするところから始めてみてはいかがでしょうか。

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