授業準備にも役立つ「物理ノートの作り方」を徹底解説!

桑子研
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

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「どうしたら物理ってできるようになりますか?」

 よく生徒からこんな質問を受けます。正直に言うと、物理ができるようになるには、「センス」と「ノートの使い方」という2つのポイントがあると考えています。「センス」って、なんだか曖昧で、努力ですぐに身につくものではないですよね。正直、僕自身も物理のセンスはありませんでした。公式をただ当てはめるだけで、その裏にある物理的な現象やイメージを全く捉えられなかったんです。

物理の授業中、先生が話すことは頭に入ってくるのに、いざ問題を解こうとすると手が止まってしまう…。そんな経験、ありませんか?でも、センスがないからといって、物理ができるようにならないわけではありません!
僕も高校時代は物理が好きでしたが、得意ではありませんでした。今思えば、センスを補ってくれるたった一つの方法を知らなかったんです。その方法こそが、今回紹介する「物理ノートの作り方」です。

また自分のお話になって申し訳ないのですが、ぼくが物理ができるようになったきっかけの一つは、となりのクラスメートがつけていたノートの取り方にありました。

物理ができたその友達は、なんとなく、自分とは違う解き方をしていたんですね。とにかく絵がデカデカと書いてあって、絵を使って色々と考えていたんです。

自分はまずは、「どの公式を使おうかな〜」と考えていたので、ノートはまさに文字だらけ。しかも文字にあまりすることさえなく、数式はできるだけ書かないでとくことがかっこいい!と勘違いしていました。

(たぶん暗算に自身があったことも大きいと思います)

なんでこんなに違うんだろう、と思って、「ぼくも絵をかきながらやってみよう!」

そう思い直してから、突然点数が伸び始めたのをおぼえています。

そうしたら、「物理と数学って違いがあるんだな〜」と思いました。

今回は物理が得意になるノートの取り方について、実際に物理が得意で、ぼくが昔みた友人のノートとそっくりだった、生徒のYさんのノートを使って紹介したいと思います。

(Yさんご協力ありがとうございました!)

まずはYさんのノートのある見開きを紹介しましょう。このようになっています。

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PDFで見たい人はコチラをクリック

自分のノートとくらべてどうでしょうか。ぼくがコレコレ!と思った部分A〜Eの5つの部分をそれぞれ紹介していきましょう。

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A 絵が大きい!
まず目に着くのは、その絵の大きさです。

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ノートの1ページの中で3分の1くらいの大きさを使っているのがわかります。この絵の大きさって実はスゴイ大切なんですよね。必要なら、この絵の中にいろいろ書き足していけるからです。力の分解を細かい図でちょこちょことやっている人がいますが、sin,cosの移動とかでよく間違えるんです。絵を大きく書くということは、それだけで間違いを減らすことにつながります。

B 余白が広い!

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余白がすごい広いことに気がつくと思います。絵が大きいと合わせると、なんだかノートがもったいない!と思うかもしれませんが、これでいいんですね。余白を大きくしてノートをとっていくことはとても大切なのですね。ノートなんてたった100円くらい。

Yさんは宿題ノートを2冊もだしていました。しかも基本的に問題は1ページに1問または2ページに1問の感じ出といています。まったくノートをけちっていないことがわかります。

C カラフル

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非常にカラフルな作りであるも気が付きますね。このいろいろな色を使って解く!というのもポイントです。例えば1回めは黒でといて、丸付けは赤で、そして解き直しは青でなど、自分でルールをつくっていきましょう。

間違った問題の解答は理解しながら、ポイントとなる箇所を写しとっていくことも大切です。Yさんはこのあたりは「丁寧すぎるくらい」写しとっていますね。

D きれいすぎない!

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ノートは人のために、人に見せるためや説明するためにつけているわけではありません。だからきれいすぎるノートは実はよくありません。計算などはノートのすみにちゃちゃってとやってしまいましょう。分数の線がななめになっていたっておかまいなし!です。でも、自分の未来のために残しているので、次のEのポイントが大切になります。

E 自分へのメッセージを残す

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Yさんのノートには、わからなかったところには透明な付箋が貼ってありました。メモを読むと、「絶対値いらないの?」と書かれています。このように付箋をはって強調をしておき、この段階になったらわからなかったところを誰か他の人に質問にいくとよいですよね。

以上5つのポイントでした。

その他のページも見てみても、これらの5つのポイントが随所に見られます。

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このノートの中にある、この絵なんかいいですよね〜。考えていることがわかる、わかる!

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 まずはノートの付け方からまねをしてみてはどうでしょうか?YさんのノートをPDFで見てみたいという方はコチラをクリックしてくださいまた動画での解説もしました。

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