日常のナゾを物理で解け!アヒルのV字波紋と音波のバリアマッハコーンの秘密に迫る
物理のアタマで考えよう!
みなさん、ちょっと考えてみてください。
•クルマの運転は時速100km以下がいい理由、わかりますか?
•雨粒って、いったいどれくらいの速さで地面に落ちてくるんでしょう?
•アヒルが泳ぐと水面にできるあのV字型の軌跡…どうしてあの形になるのか知ってますか?
こうした素朴な疑問、実はちょっと考えただけじゃ答えが見つからないほど奥が深いんです。もしかしたら、答えられたら大学院レベルかも…!ぼくも「きっとこうだろうな〜」と何となく思っていたんですが、調べてみると実は誤解だらけで。新しい発見って、まさにこの「考える」瞬間にあるんですよね。
先日、そんな疑問を抱えたまま、物理の面白そうな本をAmazonで見つけて「これは!」と直感でポチリ。これがまた大当たりでした。その名も… 『物理のアタマで考えよう!』。
普段なら本屋さんでじっくり手に取ってから買うんですが、この本はヨーロッパ物理学会の会誌「ヨーロッパ物理学ニュース」から選りすぐった37のトピックが、九州大学の村岡先生によってわかりやすくまとめられているんです。なんだか面白そうじゃありませんか?
ここでぼくが特に「おおっ!」と思った話題が、「アヒルが作るV字型の軌跡の秘密」です。
飛行機が音速を超える時、先端に「マッハコーン」という音波のバリアができますよね。あのバリアを超えるのって相当なチャレンジで、実際に1947年にチャールズ・イエーガーさんが突破するまで、命をかけて挑戦したパイロットもいたんです。でも、アヒルが水面に作るV字型の軌跡も、もしかしたら水上の「マッハコーン」なんじゃないかって考えると…すごいことをしている気がしてきませんか?なんだかワクワクしてきますよね!
その真相は…本書を手にとってぜひ確かめてみてください!ページをめくると、1ページくらいのシンプルな説明であっさりと秘密が明かされます。でも、そこには「ケルビン波」なんて専門的なキーワードが出てきて、これがまた面白いんです。
短いけれど奥深い、ササッと読めてわからないところで立ち止まってじっくり考えるのも楽しいんですよ。物理に詳しくない方でも気軽に楽しめるので、計算したり、他の資料で調べたりしながら、自分のペースで読み進められます。
ちょっとした疑問をきっかけに、どんどん広がっていくこの世界。「物理のアタマで考えよう!」は中高生にもおすすめです!教科書には載っていない小さな謎が、きっとあなたの頭をワクワクさせてくれるはずです。