白い光の秘密!蛍光灯と太陽を回折格子で覗いてみよう
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
蛍光灯 vs 太陽光の色ってどう違う? 回折格子で見てみよう!
みなさん、蛍光灯と太陽の光、どちらも「白い光」に見えますよね?でも、実はこの白っぽい光、まったく同じではないんです!今回は「回折格子」を使って、その違いを目で確認してみましょう!
そもそも、回折格子って何?
回折格子は、小さな筋がたくさん入った特殊なフィルムのようなもので、光を通すと、虹のように分光されます。今回使った回折格子には、なんと1cmあたり5000本もの筋が入っているんですよ!ケニス社のものを使って観察してみました。
実際に覗いてみた!
こちらの動画をご覧ください。
まずは注意! 太陽を直接見るのは危険ですので、窓越しに観察 してくださいね。
さて、これが蛍光灯の光。
そしてこちらが太陽の光。
ぱっと見、どちらも白っぽい光ですが、回折格子を通して見ると…びっくり!色の含まれ方が全然違います。実は、蛍光灯の光は特定の波長の光しか入っておらず、太陽光はもっと広い範囲の色が均等に含まれています。だからこそ、同じ白い光でもこうして違って見えるんですね。
m=0とm=1の明線とは?
この光の中心に見えるのが m=0の明線、そして両端に見えるのが m=1の明線 です。内側に青、外側に赤が並んで見えるのは、回折格子の仕組みによるもの。物理の条件式をしっかり勉強すると、「なるほど!」と納得できるはず。どうして内側に青がくるのか、ぜひ考えてみてくださいね!
光の実験をもっと楽しもう!
「回折格子」や「ヤングの実験」、「ニュートンリング」など、光の不思議な現象はたくさんあります!光って面白いですね。
amazon:簡易 分光器 製作キット MJ