コーンスープのコーンを全て飲む裏技はなぜうまくいくのか?【実験】
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
コーンスープを飲むときに、どうしてもコーンが口にひっかかってしまって、全てでてこなくて勿体無いな!とおもった人はいませんか?コーンが缶にひっかかってしまい、全て取り出すことは至難の技です。どこにひっかかるかな?と思って覗いてみると、缶の口と底に残ってしまう分かなと思います。
そこについては、缶をふったり、急にすれば落ちてくることが考えられますが、口にひっかかったものを取り出すのは難しいところです。

ただ缶を少し潰してから飲むと、うまくいくという技がX(Twitter)にて紹介されていました。
「粒入りコーンスープの飲み口の下を少しつぶしておくと粒を残さず飲める、と流体力学の先生が言ってた」というツイートを思い出してやってみたら、本当でした。最後にひっかかったひと粒も、吸い出すとすぐ出てきました。流体力学おそるべし。 pic.twitter.com/bo5Q2YjW
— 浅野 晃 / ASANO, Akira (@akiraasano) December 4, 2012

こちらの記事にもまとめられています。
では、なぜ缶をつぶしてから飲むとすべて落ちていくのでしょうか。そんなことが気になり、子供と一緒にモデル実験をしてみました。用意したのは、2本の空のペットボトルとコーン缶のコーンです。条件を揃えるために、2本のペットボトルにコーンを同量(20g)入れて、

傾きもそろえて実験をしてみました。凹ませかたですが、指で押しつぶして下のほうを凹ませています。ちなみにコーンに水をいれたところ、飲む前には、どちらもコーンは底にたまっており水よりも密度が大きいことがわかります。

実際にやってみると面白いことがわかりました。こちらの動画をご覧ください。
実際に何もしていない方はコーンが残りました。潰したほうのビデオ解析をしたところ、ペットボトルの水の中に渦(反時計回り)ができているように見えます。上記動画をご覧ください。

凹ませたことによって飲み口へいくときの水の流れが速くなり、出口付近で外に出れなかった液体が底にいって、戻っていくことによって、反時計回りの渦ができるのではないかと考えました。

この流れによって、口元で下にたまってしまうコーンをかき混ぜて上に持ち上げてくれることで、さらに次にきた水にのっかって、飲み口にひっかかっるはずだったコーンが、飲み口から出てくるのではないでしょうか。

みなさんはどう思いますか?
動画をよくみると、底にたまっていたコーンにも影響をしているようにも見えます。三回やってみたのですが、底のコーンは凹ませても出てこないこともありました。
もう少し実際に飲む時の缶の傾きかた、傾きを少しずつ増やしたり、また中がみえるようにペットボトルでやったのですが、空き缶モデルを改良すればわかることが増えてくるかもしれません。研究してみようと思います。
参考
・ちなみにこのことをつかったコーンスープ缶が発売されているようです。中身がでやすいそうです。
・論文もありました。ただ凹みについては言及されていません。
缶入りコーンポタージュの粒コーン飲み干しに関する研究(PDF)
飲み方の角度まで考えていたり、口のひっかかりのところを気にしているようです。
・シミュレーションで解析をしている人もいるようです。
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