一般的な対話方の授業の流れ(グループワークの方法)について
授業の進め方にはいろいろな方法があります。私は以前ワールドカフェなどをやっていたのですが、一般的な対話型の授業の流れについてまとめておこうと思います。
まずは前提として、人は誰かに話しをしたり、誰かの意見を聞いていくなかで、自分自身の考えが変わったり、気づきを得ながら成長をしていくものです。なので、どうしても授業の中で人と話をする仕掛けが不可欠です。また一人で自分の経験を振り返り、考えをめぐらせることも合わせて重要です。
Appleのデジタル教育という本の中では、
マルコから直接何かを教えてもらったり(キャンプファイア)、スタジオにいる人たちから何かを学んだりし(水飲み場)、ときにはスタジオの隅でひとりで作業をすることもあった(洞窟)。
というようにキャンプファイヤ、水飲み場、洞窟の3つが大切だと書かれています。
これを踏まえて、一般的な授業の流れですが、
導入部では、「テーマの発表・目的の共有」をはかります。
展開部では、「個人研究の時間」として、自分の意見を書き出す時間と、それをクラスで共有する時間(2〜3人を指名して記入したことを発表する時間)、
またその後「グループで話し合う時間」をとり、その時間では、経験を交換したり、自分の意見をのべたり、他者の意見を聞く時間が大切です。
このときグループリーダーが必要です。グループリーダーは教師側から、「後ろの扉に一番近い生徒」などと指定をしてしまうのが良いと思います。これはいろいろな生徒にグループリーダーの経験をさせたいからです。
グループリーダーの役割としては、相手の話をよく聞くように気配りをすることや、グループで話し合ったことを、クラス全体にあとで伝えることです。
話し合いの時間のあとには、各班のリーダーが話し合った内容を発表します。
その後、個人で振り返りを行います。
最後にまとめとして教師が、自分の考えや思いを生徒に伝えて、終わりとなります。
一般的な対話型の授業の流れについてまとめてみました。
科学のタネを発信中!
ニュースレターを月1回配信しています。
[subscribe2]