法則と原理って何が違う?法則と原理について
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
物理を勉強していると、いろんな「~の法則」や「~の原理」といった言葉が出てきて、ちょっと混乱することありませんか?「そもそも法則と原理ってどう違うの?」と悩む人も多いかもしれません。実際に広辞苑などを調べて確認をしてみても良いかなと思います。今回のブログでは「法則」と「原理」について、まとめてみました(一般的なものについてですのでご注意ください)!
まず、自然現象や物理現象を観察するところからスタートします。そこから共通する性質や関係を見つけ出し(これを帰納といいます)、その結果「◯◯の法則」が生まれます。そして、その法則をさらに説明するために「◯◯の原理」が提唱される、という流れです。これが、一般的なパターンになります。
自然現象(物理現象)を観察
↓
共通する性質や関係を取り出す(帰納)
↓
◯◯の法則 が生まれる
↓
法則を説明するため「◯◯の原理」が提唱される
例えば「運動方程式(運動の法則)」や「作用反作用の法則」は、どこからも導くことができません。これらの法則は、実験や観察を通して得られた経験的な事実をもとに「これは正しい!」と保証されているんですね。
ちなみに、教科書で「◯◯の原理」という言葉を見かけたら、その提唱者について調べてみると面白い発見があるかもしれません。科学者のストーリーを知ることで、物理がもっと楽しく感じられるはずです。
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