考える授業をするための「仕掛け」が垣間見れました

ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。 

平成30年2月22日に、お茶の水女子大学附属小学校で行われた、第80回教育実際指導研究会にいってきました。小学校の見学というのがひさしぶりだったということもあり、楽しみにしていました。

非常に多くの先生が見学されており、教室は教育関係者でいっぱい。児童は様々な動きを見られているのですが、動じずに、考えたり、発表したり、発言したり、活発に活動をしている様子が印象的でした。付属小学校なので研究会も多くなさるでしょうから、外部の目にも慣れているのでしょうね。

ぼくが見学をしたのは、算数の授業と理科の授業です。算数の授業では、「自分ごととしてとらえる」ということをテーマにされており、多目的室においてある台形の机を使って、そこに座ることができる人数の規則性について学んでいました。例えば5台をつけてならべたときには、何人が座ることができるのかを考えさせて、答えを発表した児童がその根拠となる数式を発表し、その数式がどのような意味があるのかを皆で考えるという感じです。

身近なものをつかっているからこそ、児童にとっても自分ごととして考えることができるというしかけがありました。

また理科の授業では、ものの温まり方について、

1 金属棒のあたたまりかた
2 凹の形をした金属ブロックのあたたまりから
3 試験管にいれた水(1と比較するため?)のあたたまりかた(対流がおこります)
4 ビーカーにいれた水のあたたまりかた
5 Yの字の2又試験管にいれた水の温まり方(2と比較するため?)

のような実験をおこなっていました。今日紹介された授業は「5」に相当していたのですが、参考になったのは「班」ではなく「研究所」としていたところです。

研究所で考えてみて!

とか

Aのくんの研究所ではどう考えた?

などの問いかけがみられました。研究所という言葉選びも、子供がおおいにのってくるなとおもい、仕掛けの細かさに驚きました。

また温めると色が変わるインクをつかっての実験で、存在はしっていたものの授業の中で見たことがなかったので、色でぱっとわかりやすく実験できる点がすばらしい教材だなと体感できました。

考えさせる授業を様々な科目で実践されているこの学校の授業例は、中高で教えている人にもおおいに参考になりました。また安全面の観点からだとおもいますが、この学校でもガスコンロを使っていました。ガスコンロのほうが実験に集中することができて、ぼくはいいなと思っています。

別件ですが、普通教室はホワイトボードで、常設のプロジェクタがついていました。ホワイトボードを小学校で使っているということにちょっと驚いたのですが、中高もそろそろホワイトボードでもいいのかなとも思ったり…。

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桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。