もこもこ始祖鳥にザラザラ背板!触覚から入る恐竜科学「さわれるまなべる きょうりゅうたち」

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

「恐竜の背中って、どんな手触りだったんだろう?」そんな子どもの素朴な疑問に、真正面から応えてくれる魔法のような1冊に出会いました。新年のお年玉を手に、私が子どもを連れて向かったのは、群馬県前橋市にある知る人ぞ知る絵本の名店です。今回は、五感を刺激して科学の扉を開く、特別な絵本体験をご紹介します。

赤いドームの先に広がる、絵本とアートの不思議な空間

訪れたのは、敷島公園のすぐ近くに佇む「フリッツアートセンター」というお店です。

出展:前橋まるごとガイド

1993年に開館したこの場所は、赤いドーム型の個性的な外観が目印。店内には、一般的な書店ではなかなかお目にかかれない和洋のセレクト絵本や、タンタンのオフィシャルグッズが並び、大人でも足を踏み入れた瞬間にワクワクしてしまいます。敷地内には薪窯のパン屋さんやコーヒースタンドもあり、まさに「知的好奇心の休憩所」といった趣です。

指先で感じる「進化の歴史」と恐竜の生態

店内の魅力的な本の中でも、我が子が釘付けになったのがこの絵本でした。

新装版 さわれるまなべる きょうりゅうたち

この本の最大の特徴は、タイトルの通り恐竜の体に直接触れられる仕掛けがあることです。理科的な視点で見ると、この「触覚」を通じた学びは非常に強力です。たとえば、鳥に近い特徴を持つ恐竜、ミクロラプトルのページ。

翼の部分にはリアルな「羽毛」が再現されており、触るともこもこしています。恐竜から鳥への進化という壮大なストーリーを、文字が読めないうちから肌で感じることができます。

また、ステゴザウルスの背板はヤスリのような質感。ここには、この板が「体温を調節するためのものだった」という科学的な解説も添えられており、感触と知識がセットで記憶に残る工夫がされています。

「なぜ?」を育む、五感を通した科学の入門

こちらは巨体で知られるディプロドクス。皮膚のゴツゴツした質感が伝わってきます。

子どもは「次はどんな手触りかな?」と、まるで恐竜を追いかける探検家のようにどんどんページをめくっていました。

たとえ文字がまだ読めなくても、指先で感じた「ざらざら」「もこもこ」という驚きは、後の学習意欲につながる大切な種となります。絵柄もかわいらしく、初めて恐竜の世界に触れる入門書として、これ以上のものはないと感じました。

大人も一緒に「これって何の役に立つ骨だと思う?」なんて会話をしながら楽しめます。理科教育の第一歩は、こうした「驚きを伴う体験」から始まるのですね。

新装版 さわれるまなべる きょうりゅうたち

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