失敗こそが最高の学び!「ぶすぶす板」で体験する電気回路の不思議!小学生向け日能研×桑子研コラボ理科教室【講演】

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

「電気が体を通る!?」「鉛筆の線が回路になる!?」

そんな驚きの声が教室中に響き渡りました。電気は私たちの生活に欠かせないものですが、その正体を目で見ることはできません。でも、実験を通して「回路の仕組み」を肌で感じることができれば、理科はもっと身近でワクワクするものに変わります。今回は、日能研池袋校で開催した「ぶすぶす板で電気回路を作ろう!」という実験教室の熱気あふれる様子をお届けします。

18人が手をつないで「人間回路」に変身!

日能研と桑子研のコラボイベントとして行われたこの教室。募集開始とともに定員20名がすぐに埋まってしまうほどの人気ぶりで、当日は18名の児童が集まってくれました。まず最初に行ったのは、電気の通り道である「回路(サーキット)」の正体を探る実験です。

鉛筆回路:鉛筆の芯の主成分である「黒鉛(グラファイト)」は電気を通します。紙に濃く描いた線に電流を流し、鉛筆の線が道になることを確かめました。

人間回路:驚いたのは、参加児童18名全員で手をつないだ実験です。「ためすくん」という装置を使い、みんなの体を通して電気が流れるか挑戦しました。

18人の手を渡って微弱な電流が流れ、LEDがピカッと光った瞬間、子供たちからは「おぉー!」と歓声が上がりました。「回路とは、一周ぐるっとつながる必要がある」ということを、文字通りみんなで手を取り合って体験したのです。

「ぶすぶす板」で自分だけの発明を

回路の基本をマスターした後は、いよいよ本番。電子工作の世界ではおなじみの「ブレッドボード」(私たちは親しみを込めて「ぶすぶす板」と呼んでいます)を使ったワークショップです。ブレッドボードは、半田付けをしなくても、穴にパーツを「ぶすぶす」と差し込むだけで回路が作れる魔法の板です。

試行錯誤が生む「科学のひらめき」

初めて触るブレッドボードに、最初は「どこに刺せばいいの?」と戸惑う児童もいましたが、内部で電気がどうつながっているかのヒントを与えると、そこからは子供たちの探究心が爆発しました。

LED、タクトスイッチ、抵抗器……。これらをどう組み合わせれば光るのか、スイッチを押したときだけ光らせるにはどうすればいいのか。

ブレッドボードの素晴らしいところは、「何度でも失敗していい」という点にあります。差し替えるだけで何度でもやり直せるため、子供たちは恐れずに試行錯誤を繰り返しました。中には、自分で考えて複数のLEDを同時に光らせる高度な回路を完成させた子も現れました!

子供たちの声:理科がもっと好きになった!

参加した子供たちのアンケートからは、充実した時間が伝わってきます。5段階評価(5が満足)では、18名中11名が最高評価の「5」、6名が「4」をつけてくれました。

先生がわかりやすく教えてくれたし、とても親切で優しかったので、楽しかったです。これからの学習にも理かいしていれば、とても役に立つと思うので、とても良い勉強になりました。

ブレッドボードなど、初めて見る道具もあって、面白かったです。家でも3つの電球をつけるのにちょう戦してみたいです

色々な実験をして楽しかったです。参加してよかったと思いました。

最後には持ち帰り用の小袋も用意しました。家でもきっと、新しい回路の研究が続いていることでしょう。

今回の実験教室を通して、子供たちが目を輝かせて「光った!」と喜ぶ姿を間近で見ることができ、私自身もたくさんのパワーをもらいました。この体験がきっかけとなって、いつか学校の授業で電気を学んだときに「あ、あの時のことだ!」とつながる瞬間が来れば、これほど嬉しいことはありません。

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