足が4本のナゾを解け!タクトスイッチの仕組みと電子工作のススメ

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

ただ電気が流れているだけの回路と、自分の意志で光らせる回路。その違いは、たった一つの「スイッチ」にあります。

電子工作において、スイッチは単なる部品以上の役割を果たしてくれます。自分の指先で「ポチッ」と押した瞬間にLEDが反応する。その瞬間、無機質だった電子回路にまるで命が宿ったかのような、不思議な愛着が湧いてくるのです。今回は、電子工作の入門で誰もがぶつかる「タクトスイッチの謎」を解き明かしてみましょう。

自分の意志が回路に伝わる瞬間

ブレッドボードを使った回路作りでは、スイッチが一つ加わるだけでその面白さが全く変わります。「スイッチをつけて、押した時にだけ電流が流れてLEDがつく」というのは、言葉にすれば当たり前の現象です。しかし、実際に自分の手で配線をし、自分のタイミングで光らせてみると、そのLEDがなんだかとても「可愛らしく」見えてくるから不思議です。

スイッチを押すと、LEDがピカ!っと光ります

先日、日能研池袋校で行った実験教室でも、この「スイッチをつけてみよう」というワークでは、子どもたちが声を上げて喜んでいた姿がとても印象的でした。私たちが日常で何気なく使っているスイッチには、実は「世界をコントロールする喜び」が詰まっているのかもしれません。

足が4本?タクトスイッチの不思議な形

実験で使ったのは「タクトスイッチ」という押しボタン式のスイッチです。 初めてこのスイッチを見る人は、まずこう思うはずです。「なぜ足が4本もあるの?」と。

電気を通すための道(接点)を作るだけなら、足は2本で十分な気がしますよね。実はこのスイッチの内部は、2本ずつがペアになっていて、セットでつながっているという仕組みになっています。

スイッチの「中身」はどうなっている?

分かりやすく写真に図解を加えてみましょう。

この写真のように、左右のペア(あるいは上下のペア)が内部ですでに配線されています。そして、中央のボタンを押した時だけ、その「離れているセット同士」がガッチャンコ!と接続され、電気が通るようになるのです。

これを踏まえてもう一度回路を見てみると、スイッチの使い方がスッキリ理解できます。

このように「つながっていない方の足同士」をまたぐように配線しておけば、スイッチを押した瞬間にだけ電流の通り道が出来上がります。

もっと広がる!電子工作の楽しさ

スイッチをマスターしたら、次は「可変抵抗(つまみ)」を使ってLEDの明るさをじわ〜っと変えてみるのも面白いですよ。ご自宅で電子工作をするときは、ぜひ「ポチッ」と押せるタクトスイッチを準備してみてください。たったこれだけの部品が、科学への好奇心を大きく引き出してくれるはずです。

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