生徒が前のめりに「アサリの解剖」と「探究活動」のレシピ「ナリカサイエンスアカデミー」を開催しました
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
教科書の向こう側には、驚きと発見に満ちた未知の世界が広がっています。理科の授業は、単なる暗記の場ではなく、世界を新しい目で見つめ直す冒険の入り口です。
そんな「ワクワクする理科」を日本中の教室に届けるため、私は毎年、教員のための理科実験講座「ナリカサイエンスアカデミー」を開催しています。来年度の授業準備にすぐに役立つ、実践的なアイデアが満載のこの講座。今年は12月25日(木)に、全く異なる2つのテーマで実施しました。その熱気あふれる報告をさせていただきます。

【たのしい理科実験コース】A講座:探究活動 13:20-14:50

この講座では、「CMYウォーターキューブ」や「等速直線運動の探究」、そして日常生活に密着した「交通規則の力学」などを題材に、生徒自らが答えを見つけるための授業デザインを紹介しました。
例えば、光の三原色(RGB)とは異なり、色の三原色(CMY:シアン・マゼンタ・イエロー)を重ねる実験では、色が混ざるたびに暗くなる減法混色の不思議を体験できます。これらは、決められた手順書(レシピ)をなぞるだけでは味わえない感動があります。
生徒が自ら仮説を立て、実験し、失敗し、そして「あっ!」とひらめく瞬間。そんな生徒の創造力を引き出す、自由度の高い探究活動のノウハウを共有しました。当日は現地で2名、オンラインで10名の先生方にご参加いただきました。
実は、日程を東京の公立学校の終業式に合わせてしまうというハプニングがありましたが、熱心な先生方と深い議論ができたことは大きな収穫でした。
【はじめての理科実験コース】B講座:中1生物 15:10-14:40

午後の部は、より身近な「生命」に迫る時間です。ネットスーパーなどで手に入る食材を使い、準備の負担を抑えつつ、生徒の目が輝く本格的な観察授業のノウハウをご紹介しました。
実際に行ったのは、以下のラインナップです。
- 「鳥の心臓(ハツ)の解剖」:哺乳類と同じ4つの部屋を持つ構造を観察。
- 「煮干しの解剖」:小さな乾燥した魚の中にも、脳や胃が完璧に備わっています。
- 「アサリの解剖」:貝類が持つ独特の生存戦略を学びます。
- 「チリメンモンスター」:ちりめんじゃこに混ざった多様な生物を探し出します。
教科書の図説だけでは決して伝わらない生命の精巧さや、命をいただくことへの敬意について共有できたことを、心から嬉しく思います。
鳥の心臓をじっくり見ると、人間と同じように血液を全身に送るための厚い筋肉の壁があることに気づきます。こうした実体験を伴う学びこそが、子供たちの「知りたい!」という本能を刺激するのです。こちらは現地参加の4名の先生方と、じっくり対面で行いました(解剖の繊細さを伝えるため、オンライン配信はなしとしました)。
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