海の王者が舞う!鴨川シーワールドで体感するシャチの破壊的エネルギーと物理の不思議
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

みなさんは、海の真の王者が誰だか知っていますか?サメ?いいえ、実はシャチなんです。 新江ノ島水族館に引き続き、今回は家内の実家がある千葉県の誇り、鴨川シーワールド(通称:カモシー)へ行ってきました。 そこには、中学生のみなさんにもぜひ知ってほしい、驚きの科学と迫力の世界が広がっていました。
お盆の洗礼と、海辺の心地よい気象
千葉県を代表する巨大水族館ということもあり、お盆休みの混雑は想像以上でした。 鴨川シーワールドまであと700メートルという地点から、車が全く動かない長い列。駐車場にたどり着くまで1時間以上もかかり、入館前からヘトヘトになってしまいました。
しかし、中に入ってみると救いがありました。この日の天気は曇りで、夏だというのに気温は25度前後。 これは海沿い特有の気候のおかげかもしれませんね。涼しい風があったため、ショーの待ち時間に立ち見をしていても、それほどストレスを感じることなく過ごせました。
圧倒的な物理エネルギー!海の王者シャチの衝撃
カモシーの最大の魅力は、なんといっても4つの独立したショーステージです。 イルカ、アシカ、ベルーガ、そして目玉のシャチ。これらがリレー形式で次々と開催される様子は、まさに圧巻の一言です。
特に注目してほしいのがシャチのショーです。 イルカとシャチを比べると、その「重さ」の差に驚きます。シャチの体重はイルカの数倍、数トンにも及ぶ重量級です。 イルカが空を舞う「軽やかなダンス」なら、シャチのジャンプは「巨大なエネルギーの爆発」と言えるでしょう。
シャチが着水した瞬間に上がる水しぶきは、もはや雨というより滝のようです! 8段ある客席の最上段まで水が届くその威力に、小さなお子さんが驚いて泣き始めてしまうほどでした。
(すみません、あまりの興奮と迫力に圧倒されて、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました)
この圧倒的なパフォーマンスを見れば、少し高めだと思っていた入場料も「これだけのものを見せてくれるなら納得だ!」と思えてしまいます。
笑いのテクニックが光るアシカの親子

アシカが笑います。ニヤリ。
派手なシャチのショーの後に、ぜひじっくり見てほしいのがアシカのショーです。 三頭のアシカ親子が公園で遊ぶという物語仕立てで、飼育員さんとの絶妙な掛け合いが披露されます。 一つ一つの芸が、観客の笑いを誘うように緻密に計算されており、プロのエンターテインメントとしての完成度に感心してしまいました。
最近の水族館は最新技術を使った派手な演出が増えていますが、カモシーのショーは私たちがイメージする「王道」のスタイル。だからこそ、大人から子供まで安心して楽しめる魅力があるのだと感じます。
水槽の中に隠された「光の魔法」を探そう

展示も工夫がこらされています。

こちらはクラゲの展示です。クラゲも最近では主役になりつつありますね。
最後に、理科教師として見逃せなかったのが、こちらの小さなウミガメの水槽です。

水の上から覗くとカメの全身が見えますが、水中から見上げるとどうなるでしょうか? 実は、ある角度から見上げると水面が鏡のように反射して、外の景色が見えなくなります。

これは全反射という物理現象です。 光が水から空気へ進もうとするとき、境界線で全て跳ね返ってしまう現象ですね。すみだ水族館などでも観察できますが、こうして生き物と一緒に観察すると、光の性質がより身近に感じられます。
生き物たちの美しさだけでなく、自然界の法則まで体感できる鴨川シーワールド。 みなさんもぜひ、濡れる覚悟を持って遊びに行ってみてくださいね!
お問い合わせ・ご依頼について
科学の不思議やおもしろさをもっと身近に!自宅でできる楽しい科学実験や、そのコツをわかりやすくまとめています。いろいろ検索してみてください!
・科学のネタ帳の内容が本になりました。詳しくはこちら
・運営者の桑子研についてはこちら
・各種ご依頼(執筆・講演・実験教室・TV監修・出演など)はこちら
・記事の更新情報はXで配信中!
科学のネタチャンネルでは実験動画を配信中!


