ちょっと変わった実験機器が主役の本がスゴい!

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言わずと知れた理科の教材会社「ナリカ」の歴史がわかる!理科室の100年が出版されました。出版元の幻冬舎から1冊、この本に関わった経緯でいただきました。

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さっそく読んでみた所、どこの学校の実験室にも必ずある!手回し発電機「ゼネコン」ビースピ、そして静電気発生装置などの開発秘話や歴史などについて触れられている、非常に興味深い本となっています。

単なるカタログではなく、それらの物語が写真と文章で語られます。

ナリカサイエンスアカデミー(NSA)でもよく紹介しているビースピについてもまとめられています。これも素晴らしい装置ですね。玩具メーカーのハドソンが開発したものだそうです。

また1918年に創業した「ナリカの歴史」についても年表とともにまとめられていてます。ナリカについてあまり知らないで関わっていたので、その歴史の深さや思いを知ることができました。

その他にも途中途中にですが、理科実験の最前線で活躍する先生方のおもいいれのある実験道具や、理科への思いの溢れたインタビューものっています。

あの米村でんじろう先生、山本明利先生、小森栄治先生など、そうそうたるメンバーです。

 中でも面白かったのが、高橋和光先生の記事です。高橋先生は15年前に、データロガー「イージーセンス」をつかっていた先駆的な先生です。高橋先生はイージーセンスのようなデータロガーは、実験結果を視覚的で瞬時に理解できる、顕微鏡と同じようにな革新的な装置であると語っています。

ぼくはテスターは「電気回路の聴診器!」とたとえてよく話をしていたのですが、イージーセンスはなかなかどういうふうに表現をして伝えたらいいかわかりかねていたのですが、「顕微鏡」と同じように見えないものを見えるようにするという表現がぴったり当てはまると思いました。もちろんイージーセンスの特集ページもあります。

実はこのインタビューの中で、私も取材を受けて1ページ載りました。それがP79です。ちょうど本校の理科室にまで取材にきてくれて、答えた内容が載っていました。

またナリカが行っている教師のための理科実験教室で、ぼくも講師をしているナリカサイエンスアカデミーのページもありました。

このページに、まったく聞いていなかったのですが、左上に私の授業中の様子も写真で載っていました…。恥ずかしい写真でビックリ!

これはカツラをかぶってバンデグラフにさわっているときの様子です。髪の毛が逆だっています。

この本は、実験機器の物語や、理科教育の歴史がぎゅっと濃縮されています。ぜひご一読ください。

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