物理基礎の角度あるある!が漫画になりました!
務め始めて11年が経ちました。その間に、毎年のように中学校や高校で女の子に向けて物理を教えていると、様々な質問を受けてきました。「生徒は何がわからないのか?」ということは、私達教師にとっては宝物です。自分の説明が不足していることがわかったり、生徒が理解に苦しむ箇所を把握できるからです。私はそれらの質問を受けたときに、小さなノートに内容を書き留めていきました。
ノートにまとめていくと、毎年同じような質問を受けることがわかってきます。これらの質問について、それらを解消しようと思い、ホームページに書いたり、参考書を執筆したりしながら、他校の生徒のわからないにも答えようという試みを今まで行ってきました。
そんな中、「生徒がつまずく「あるある」のようなものがありませんか?漫画にして紹介をしたいのですが…」というご提案を、東京書籍の理科を編集をしている方からいただきました。ノートを取り出して探してみたときに、毎年必ずといっていいほど質問をされる「角度あるある」というものを紹介しました。
○ 角度あるあるとは?
※ イラストは漫画家「いちごとまるがおさん:HPアドレス:http://itigotomarugao.jp」
生徒から毎年のように聞く質問の一つに、「なぜ、ここの角度はθになるのですか?」というものがあります。具体的には斜面上での力の分解、力のモーメントをはじめとする2次元上での力の分解、などの単元でよく質問をされるところで、与えれれた角度θを使って力のある方向の成分を考えていくというようなものです。与えらた角度θを、三角形の相似条件などを使って、別の場所に移動をさせていく作業をします。これが慣れないうちはなかなか難しいようです。
ただし直感的にわかる「ある方法」があります。それをいつもアドバイスしていました。そのポイントは「図を描いて考えていく」という方法。当たり前のようですが、単に図を描くのではなく、あることに工夫をして図をかいていくのです。
拙著「ぶつりの123」にもまとめられています。
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そのことについてお伝えをすると、さっそく提案をしたとおりの漫画と、そして物語を載せて作っていただきました。
読ませていただくと、漫画家さんの工夫により、やわらかくて親しみの持てる絵で、高校生が読めばわかるように絵でまとめられています。高校生目線のある授業での一コマとして、ストーリー仕立てになっていることから、すぐに読めて、実際にわかるように作られていることに感動しました。
※ イラストは漫画家「いちごとまるがおさん」
私が伝えたことが、こんなにも素敵に編集されて漫画という媒体で発信されたことに驚いています。今後同じ質問をうけたら、この漫画を読ませえたい、そう思える作りです(^^)
第二弾も今作っているそうなので、近々みなさんにもご紹介したいと思います。
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