交通規則を理科実験で考えてみよう!社会と結びついた理科実験の研究

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SEPUP研究会が行われました

昨日は私の勤務校を会場にして、でSEPUP(シーパップ)研究会が行われました。SEPUP研究会は社会につながる理科実験を研究する研究会で、私も昨年に入会をして、研究会の会員として発表をしました。

行われた発表は次の3つです。

◆ 分別の意味 ~プラスチックの性質を知ろう~
◆ 電力を確保せよ! ~電力の利用と安定供給~
◆ 交通規則の力学 ~運動エネルギーから考える~

それぞれについて紹介します。

分別の意味

1番目の「分別の意味」という発表では、千葉大学教育学部附属中学校教諭の藤澤先生が、ペットボトルのキャップ、ボディー、ラベルのプラスチックの性質の違いをジグソー法をつかって調べるというプログラムを紹介しました。実際に理科実験におけるジグソー法を体験したのがはじめてだったのですが、班の中のメンバーでそれぞれ別々の実験をして、その結果を持ち帰って、班で情報をあわせて検討をするという作業が新鮮で、面白かったです。

プラスチックに電流が流れるのかを調べている様子
試しに指をつけてみるとLEDがひかります。
微弱な電流をトランジスタで増幅しているそうです。面白い。

電力を確保せよ

2番目の「電力を確保せよ」は、日本理科教育支援センター代表の小森先生から、ある島の電力の安定供給を考えるというプログラムを紹介しました。実際に町を想定したモデルに手回し発電機をまわして豆電球やLED電球をつけることによって、火力発電による安定供給を大変さを味わうというものがメインです。いろいろなパターンに分けてのワークであり、また話し合うべき検討課題も多くあり、授業に導入しやすい内容でした。

交通規則の力学

私が担当をしたのが3番目の物理実験を題材にしたものです。交通安全のルールを新しく作ることに挑戦するというプログラムを作りました。ある島の中で、交通事故が社会問題になっているという設定にして、速度規制だけで十分なのか?重量をつかった規制をする必要はないのか?について実験をしながら、班で考えていきます。最後には、社会的な面や経済的な面も考えて、それぞれの班で交通ルールの合意形成をしていくというものです。

社会と結びついた理科実験ということで、視野が大きく広がる研究会となりました。みなさんはどんな実験を行っていますか?ぜひみなさんの事例も教えて下さいね(^^)

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