理科室の夜会。大人が本気で学ぶ「心に響く授業」の作り方(ナリカサイエンスアカデミー)
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

私たちの身の回りには、音や光、地震など、目に見えない「波」がたくさん溢れています。そんな掴みどころのない「波」を、どうすれば子供たちに楽しく、そして深く理解してもらえるだろうか? 2017年2月10日(金)、そんな熱い想いを持った先生方が集まる「ナリカ・サイエンスアカデミー」後期第3回目(波動編その2)が開催されました。
先生たちが本気で選ぶ「最高の教材」
この講座のテーマは、単に実験を紹介することではありません。 授業の導入で生徒の心をグッと掴むもの、あるいは難解な概念の理解を助けるもの。そうした選りすぐりの教材を、実際に先生自身が体験して吟味することに大きな意味があります。
「自分の学校の生徒には、これが響きそうだ」 「この実験なら、あの子たちの目が輝くかもしれない」
そんなふうに、目の前の生徒たちの顔を思い浮かべながら実験道具に触れる時間は、まさに教師にとっての探究の時間です。

開始時刻は夜の19時。 学校現場は入試業務などで一年で最も慌ただしい時期ですが、仕事終わりにも関わらず熱心な先生方がお集まりくださいました。
今回は5名という少人数開催となりましたが、その分、講師と参加者の距離が近く、じっくりと実験器具を囲んで語り合う濃密な時間となりました。 アンケート結果も「大変良かった」が4名、「よかった」が1名。満足度の高さが、この学びの場の熱量を物語っています。
見えない音を「目」で見る技術

講座内では、最新のセンサー機器「イージーセンス」も扱いました。 波の実験は、一瞬で現象が消えてしまうのが難点ですが、こうした機器を使うことで一瞬の現象をグラフとして可視化し、あとでじっくり分析することができます。
当日、時間の関係でお伝えしきれなかった設定方法については、以下の記事に詳しくまとめておきました。復習としてぜひご活用ください。
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100円ショップで再現する「気柱の共鳴」
また、もう一つご紹介したかったのが、身近な材料で作れる「水笛」です。 これは物理学でいう「閉管(へいかん)」の仕組みを利用した楽器です。
筒の中に水を入れることで、空気が振動するスペース(気柱)の長さを変えます。 水面を上げると空気のスペースが短くなり、高い音が鳴る。逆に水を減らすと低い音が鳴る。これはトロンボーンなどの管楽器と同じ原理ですね。
作り方はこちらをご覧ください。
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材料はすべて100円ショップで揃います。 安価で手軽ですが、そこには「音の高さは振動するものの長さで決まる」という物理の本質が詰まっています。先生が一つ作って教室に置いておくだけで、生徒たちが喜んで鳴らし、自然と法則に気づいてくれるおすすめの教材です。
講座参加者の感想
参加された先生方からいただいた、生の声をご紹介します。 現場の課題意識を持った先生同士の交流も、このアカデミーの魅力の一つです。




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