思った以上に・思いもよらない方法で「生産的に」スマホを使う高校生
先日「ウォール・ストリート・ジャーナル」で、スマホを高校生が活用しているという事例の記事を見ました。
先日一度紹介をしましたよね。
スマホで宿題、米教室の常識に 教師追いつかず
それでもスティンソンさんは、スマホの助けで子供が学習に身を入れるのは好ましいと話す。「もうユーチューブだけという状況ではない。(スマホに)いくらか生産性がともなっているのは事実だ」
私がスマホにはじめてさわったのは、ジョブズがiPhoneを紹介して、すぐにでした。またiPadを買ったのも、発表されてからすぐにというタイミングでした。当初はまったく生産的に使おうと思えるものではありませんでした。またアプリももっさりしていて、授業で使おうと意気込んで買ったものの、すぐに使わなくなりました。
単に触っているのが楽しい機器で、アプリも少なくて、消費をするためだけのツールだったように思います。
また今にしても、スマホ自体は、生産性があまり伴わない、消費されるための機器だとぼくは思っていました。
上記の記事のように、スマホを使いこなしている高校生は海外ではたくさんいるのはわかりますが、まさか身近な生徒がそのような使い方をしているとは感じていませんでした。
例えば文字をうつこと。ぼくは文字をスマホでうつのはあまり好きではないのですが、生徒の活用方法を聞いていると、文字をうつのを全く苦としているようには感じません。ディズニーランドの予約などは、スマホですべて片付けてしまってるということを聞きましたし、最近の大学は学校説明会や願書などもすべてウェブへと移行をしています。
僕としてはウェブでいろいろなものを入力して出願をするなんて、平気なのかなと思っていましたが、生徒からのトラブルといった話は殆ど聞きません。また生徒はスマホをつかって行ったというものも多数いました。
また私達が思いもよらないような使い方をしていたり、思った以上にスマホ入力などの生産的な使い方になれていたりするようです(動画授業なども多く配信されていますよね)。そしてGoogleDriveなどをはじめ、学習で使えるような環境が整ってきました。
大人と比較すると、スマホをつかって生産活動を行うという敷居も、非常に低く感じられます。
僕個人の試みとしては、一昨年からはじめていたのが、「センサーをたくさん積んだ、安価な実験器具」と見ることをはじめました。
例えば先日教室でおこなった、放物運動の実験ですが、こちらの映像はストロボ写真をとるアプリをつかって、生徒といっしょに眼の前で放物運動の様子を観察をしました。
このアプリはもともとは、スポーツなどの競技を競ったりするときに、技を見せるために使うようなアプリのようですが、授業でも大きな効果を発揮します。
これはタブレットを使ったので、スマホとは違うのですが、スマホでも同様のアプリがあり、昨年の生徒実験で活用しました。教師のほうも、スマホを使うと何ができるか、それを常に考えていく必要があるなとおもい、研究を続けています。
教員のみなさんはスマホをどんな場面で使っていますか?また生徒のみなさんは、生産的に使うコツなどあるのでしょうか。もしこういうものがあるよ!という面白い使い方があったら、ぜひ教えてください(^^)
科学の情報はこちらにも掲載しています。
・ニュースレターはじめました
[subscribe2]