北風系と太陽系?ソーシャルゲームを理解するために必要な1冊

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ツイッターやラインなど、
生徒が使っているものについて、どんなものなのか、教師は知る必要があります。

例えばライン。ラインの仕組みをしっていないと、注意をすることもできません。
何が危険で、どこが便利なのかが判断できないと、指導の強弱をつけることができませんよね。

ぼくの友人が実際にラインの乗っ取り被害にあってから、
何をどうしなければいいのかを考えるきっかけとなりました。
実際に生徒にも注意プリントを作ったことがあります。

そのような問題意識があって、
中高生がやっているスマホゲームについて、
教師も知っておく必要があるのかなと思いました。

僕自身はゲームから離れているので、名前は聞いたことがありますが、
どんなゲームなのかがいまいちよくわかっていなかったからです。

友人にすすめられたこともあり、Amazonランキングで1位になって、
わかりやすいという本で有名な「ITビジネスの原理」という本を読んでみました。

すると、なんとなくわかっていた世界が、よりくっきりと見えてきて良書だったので、
今回紹介したいと思います。

スマホゲーム、ソーシャルゲームは北風系のゲーム太陽系のゲームがあるそうです。

ぼくたちがゲームにハマる要素としては、「交換」「収集」「育成」「対戦」の
4つの要素があるそうです。

ソーシャルゲームはそれらをうまく考えてデザインされているのだとか。

北風系のゲームの代表例として、本書であげられていたのが「怪盗ロワイヤル」というゲームです。

このゲームは、アイテムを一定数集める(収集)ことがゲームの目的なのですが、
アイテムを集めきる直前になると、アイテムが盗まれるように設計されているそうです。

もう少しで集められるのに!という気持ちを刺激して、
課金をして、盗まれないように防御アイテム等を買わせるというビジネスモデルなのだそうです。

また「対戦」の様子も取り入れられており、ユーザー同士のランキング表示機能などをつかって
うまく競争を行わせているのだとか。

ただし北風系のゲームは、ユーザーが大金を使うものの、
長く遊ばせるというのが難しいのだそうです。

またガチャガチャ問題など、社会問題にもなってしまいました。

そこで最近流行っているのが太陽系のゲームだそうで、

1 無料でゲームをあそばせて
2 たくさん時間を使ってもらう
3 お金を払えばもうすこしでクリアできる課題を与え
4 今までかけた時間がおしくなってきて
5 少しだけお金を払う

というモデルなのだそうです。代表例としてパズドラがあげられていました。
このゲームは長い継続率をもつゲームなのだそうで、薄く広く長く、お金を回収することができるのだとか。

私が小〜高のときにはパッケージ系のゲーム、
はじめにお金をはらってソフトをかって、それ以降は払わないでずっと遊べる
というものがメインでしたが、今はこのような仕組みになって無料で遊べるゲームが
流行っているんですね。驚きました。

なかなかゲームをやる時間はないので、このような本を読んで、
その仕組を理解しておくといいかもしれませんね。

その他にも、この本には欧米系のネットビジネスと、楽天やニコニコ動画などの日本系ネットビジネスの違いについても、超わかりやすく書いてあり、また今後のネットの世界がどうなっていくのかについても、そのヒント、指針が示されています。

「ビジネス」とタイトルについていますが、ネットを理解する上でとても参考になる本でした。

おすすめです!

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桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。