ジョジョから学ぶ!荒木漫画の4大構造を、授業に放り込もう

  • X

f9bfea47-52f3-494f-bdd3-b2bfb1681e3c

漫画の4大構造ってしっていますか?

ジョジョ好きが講じて、漫画家でもないのに「荒木飛呂彦の漫画術」を買って読んでいます。

[amazonjs asin=”4087207803″ locale=”JP” title=”荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)”]

説明するまでもないのかもしれませんが、ジョジョは少年ジャンプで人気の漫画で、その映画のような構図と、サスペンスのようなストーリー展開が人気の漫画です。

一度絵をみれば、あれか!とわかるようなインパクトのある作品ですね。

この本の中には、荒木先生が発見したという、漫画の基本4大構造というものがかかれれています。

その4つというのが、

キャラクター、ストーリー、世界観、そしてテーマ

の4つです。

漫画をこの観点から分析していくと、優れた王道の漫画は基本的には、
この4つの構造のバランスが良いそうです。
(中にはキャラクターだけで引っ張っていくサザエさんのような漫画があります)

なんとなく当たり前というか、たしかにそうだよな~という感じを
初めて見た時受けました。しかし、この4構造の大切が、本を読み進めるにつれて
いろいろな事例とともに語られていきます。

ジョジョのあの異様な雰囲気というか、映画を見ているような漫画構成は、
ここまで考えられて作られていたのか!と感動しました。

なんとなく荒木先生は天才だと思って、「すごいな~」という感覚しかなく、
漫画を読んでいたのですが、この本を読んでみると、天才でありながら、かなりの努力家で
単にセンスで書いているものではないことがはっきりとしました。

おっと、話が脇道にそれすぎていて、教員としてこの漫画から何を学んだのか?ということを話すのを忘れてしまいあそうでした。

この4つの構造は、授業の構成に関しても全く同じように言えるのではないかということを本を読みながら強く感じました。

一昨年、生徒に人気のある、ある知り合いの日本史の先生の授業を見学にいったときのことです。

この先生の授業を1時間見せていただいたときに、生徒を巻き込んでいくその授業形態に
感動をしたのですが、それがこの4つの構造をすべて持っていることがわかりました。

1 キャラクター

まずこの先生はキャラクターがたっています。
勢いがあり、いるだけで存在感があるといような先生です。
見た目も特徴的な風貌をしている先生でした。
(話してみると性格はマイルドです)

2 ストーリー

次にストーリーが明確です。
鎌倉時代の話をしていたのですが、黒板のはじっこには
常にこの時代の身分についてのピラミッドが描かれて、

この出来事はなぜ起こったのか?

ということを、身分のピラミッドをつかながら生徒に
感じせさせる授業でした。

3 世界観

世界観があります。日本史ではその先生がどうやってこの時代をとらえているのか、
という、教科書とはちょっと違った世界観で語られていました。授業に入る前に現代に置き換えて生徒に考えさせたりしているところも印象的です。

4 テーマ

そしてそれらを統合するようにテーマ
鎌倉時代の身分制度と、その息苦しさからの解放から起こる事件
について生徒に考えさせます。

授業を受けると、この先生自体が日本史が大好きなんだな、
そして生徒に伝えたいんだな、ということが伝わってきます。

それがピラミッドをつかって論理的にというところもポイントで、
だから納得感があるんです。

「これはたしかに寝ることができない授業だな」と強く感じました。

このような4大構造の視点をもって、いろいろな授業の見学にでかけてみようと思うと、
ワクワクしてきます。

また自分の4大構造の構成はどうなっているのかな、バランスはとれているのかな、
ここで科学者のドラマを少し入れてみようかな、などなど授業の構成を作るときにも
大いに役立ちそう。

授業研究に役立つ本は意外と、歴史小説や漫画・映画の作り方に隠れているのかもしれません。
荒木先生、こんな本を書いてくれてありがとうございました。

ニュースレター

・ニュースレターはブログでは載せられない情報を配信しています。

[subscribe2]