電子黒板6つのダメだこりゃ!使い続けて見なおした黒板のコト
昨年度は電子黒板を何度か実験的に導入をしてみました。
電子黒板に憧れがあったのですが、使ってみて逆に黒板の大切さに気がつきました。
黒板のデメリット
まずなぜ黒板から電子黒板にしようと思ったのかというと、
黒板では次のようなデメリットがあるからです。
書く時間のロス、消すのが大変、動画が埋め込めない、3次元の表現が難しい
そこで電子黒板に手をだしたわけです。電子黒板は黒板のデメリットを解決してくれる要素が多くあります。
図や絵のカラー表現が可能、すぐに消せる、動画が扱える、3次元表現が簡単
しかし、使ってみると、おおきなデメリットもわかったのです。それがこちらです。
電子黒板のデメリット
設置準備のロス、習熟スキル、複雑な操作、不具合があることへの不安、教材の準備の手間、電気が必要
これらのデメリットがばかにならないんですね。
しかも、チョークや黒板消しなどのものとしての質感が
とっても大事なことにも気が付きました。
黒板とチョークだと、直感的にチョークは文字を描くもの、黒板消しは文字を消すものということを脳が理解できます。
これは習熟によらず、誰でもそうですよね。
しかし電子黒板は、同じペンが
・消しゴムになったり、
・色が変わったり、
・太さが変わったり、
・画像を動かしたり、
とにかく複雑なんです。それもこれも、よかれとおもって複数操作が可能になっているから。
教師はそこまで求めていません。
いきなり挙動が変わることがあって(たぶんこちらのミス)、
授業の中で流れが途切れてしまう。
ペースが一度崩れることがあったのですね。
授業は生徒と教師の意識をつなげ続けることが大切なのに。
そして黒板に戻って考えてみると、黒板はすごいメリットがあるんです。
自由な授業展開、圧倒的な安心感
壊れない、電気がなくてもいい、瞬時に何をする道具なのかがわかる(赤いチョークは赤い線を引くもの)
このようなことは、電子黒板を使ったからこそわかったことです。
黒板すげーや!
アナログの良さ
実は同じような体験をしたことがあります。
それは手帳についてです。
手帳もiPhoneやGoogleカレンダーを使って
デジタルで処理をしようと以降した時期がありました。
しかしどうしても日々入る細かなタスク処理にたえられず、
また紙の手帳に戻ってしまったのです。
それはデジタルの一覧性が悪いという問題でした。
また電源の問題も大きかったと思います。
デジタルを通して、アナログ、紙の手帳の良さに気がついた経験でした。
電子黒板は使えない
では、電子黒板は使えないものなのか?ということですが、
現時点ではメンテナンスコスト、設置コスト、とうとうを含めると、
ごめんなさい、使えないものなのじゃないかと思っています。
そしてもう一つ極めつけが、今の電子黒板は小さいということです。
もちろん黒板に比べるとということですけど。
だからやはり使いにくい。目もチカチカしてくる。
デジタルはダメなのか?
じゃあデジタル全般にそんなことが言えるのか?というと、
そこは違うと思っていて、取り入れ方によってうまくいくことがわかっています。
それらの取り入れ方は、アナログとデジタルの中間点を行く技術です。
それらのことを校内で立ち上げたICT研究会での白黒反転投影法や、
また東京書籍のアプリの開発で、実感をしました。
みなさんはどのような実践を行っていますか?
ぜひお便りをおよせください。ブログにて共有させていただけると幸いです。
※ 現時点で電子黒板はぼくの実感として使いにくいと思っただけで、もちろん良い使い方もあると思っています。
PS
それらの技術をまとめて、今度名古屋でお話をしてきました。
今わたしが実践をしていること、授業風景の動画を含めてご紹介となります。
講演後にもいろいろなサポートをさせていただければと思いっていますので、
よろしければニュースレターやブログを見ていただければとおもいます。
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