アンケートから見えた!女の子の物理基礎の授業ニーズ!
授業でボーリングをやってみました!
学生時代、物理の授業はどんな感じでしたか?
高校生の頃に受けた授業を覚えていますか?
あまり覚えていないのが普通のかも知れませんね。
とくに物理なんかは・・・(涙)
理科離れ、科学離れが言われて長いこと時間がたちますが、
理科の中でも女の子に敬遠されているのは、物化生地でどれだと思いますか?
もちろん、そう、
物理ですよね(; _ ; )
物理教師としては、これがすっごい困った問題です。
女子校ではさらなる問題といえます。
ただいろいろと生徒に対して授業を試していく中で、
生徒は物理に対して理解したいという気持ちと同じくらい、
面白がりたい!という気持ちが強いことがわかってきたんです。
では生徒はどんなところにニーズがあるのでしょうか。
それを調べるために、授業にテーマを持たせて、
毎年アンケートをとっています。
昨年と今年のテーマは1授業1実験でした。
かならず何かものを持って行こう!
それが目標でした。
そしてアンケートをとってみると、
生徒が物理の授業に対して、どんなことを求めているのか、
どんなニーズがあるのか、つかめてきたので、
今年のつい先日とったアンケート結果を公開したいと思います。
ぼくが教えているあるクラスでの結果です。有効回答数は39人です。
物理が4月当初、物理基礎が始まったときに物理が好きな生徒は25.6%でした。
おそらく一般的な女子校よりは高いと思います。
中学時代から理科好きな生徒が多いのが特徴です。
そして7月の現在物理が好きな生徒は58.9%でした。およそ33%の上昇です。
今まで7年間教えてきた中では最高でした。
1授業1実験の方針が影響しているのでしょうか。もう少し詳しく見てみたいと思います。
内訳を見てみると、
4月が好きで、7月も好きな生徒は、8人。
4月が嫌いで、7月に好きになった生徒は13人。
4月が好きで、7月に嫌いになった生徒は、2人。
4月が嫌いで、7月も嫌いな生徒は10人。
またその他の曖昧な解答は6人となりました
(この中から選択肢にはなかった普通から好きになった生徒もいます)。
好きになった生徒が多かったというとても嬉しい結果だったのですが、
残念ながら、ぼくの教え方でもともと好きだったのに、
嫌いになってしまった生徒もいるようです。よく分析をしてみたいと思います。
ではどこがうまくいたのか、感想欄に書いてくれたもので公開してもいいという
生徒の情報だけをこちらに全て載せたいと思います。
生徒の感想
あつまた感想で、生徒が紀要やホームページに乗せても良いというものに限り、
書かれたもの全てを公開します。
−−−
「物理の理解度が高まった。」
「問題を解くのは苦手だけど、
授業は分かりやすくて面白いです。」
「めっちゃわかりやすいです!
ありがとうございます(笑)」
「教室での実験がおもしろい」
「図を大きく書いたりすることが
大切だと気づいた。
不満なんて1つもない!!
物理が好きになりそう!!!」
「教室で時々
実験をするのが楽しい。」
「説明が面白い。」
「これからも実験をちょこちょこやってください!」
「顔のバリエーションが増えるとイイですね!」
「授業の始めの方にやっている実演がおもしろかった。
物理はsin,cosがからんできてから嫌いになった。」
「初めて物理の授業が楽しくなった(けど、問題を解けるわけではないです)
ありがとうございます(笑)」
「人形を投げるのは人形がかわいそうです。
実際に物をつかって説明されるのは、わかりやすいので、
いいと思います。」
「実演などもあり、授業がおもしろいです。」
「入試問題のプリントをやるときに
解説をもう少し時間をさいていただけると嬉しいです。」
「ぬいぐるみを使って物体の運動を分かりやすく説明して
もらって良かったと思います。
Youtubeの動画、毎回楽しく見させてもらっています。
これからも頑張ってください。」
「物理が好きになりました。
とっても面白い!!」
「顔を書くの苦手です。」
「実験をしてくれるのがたのしい!」
「毎回ぬいぐるみや風船や他にも興味のわくものが
たくさん出てきて積極的に理解しようと思えるし、
なにより楽しいです。
物体に顔を描くのなんとなく楽しくなるので好きです。」
「毎回の授業、楽しみです。
今までだるかった物理が楽しみです。
ちゃんと理解して解けるようにがんばりたいです。」
「物理は苦手ですし、問題も解けないですけど、
授業はとても楽しいです!
先生が実演して下さるのが、すごくためになります!」
「小実験(人形を用いたものなど)は
わかりやすかった。」
−−−
以上です。
おしかりの言葉もあったり、ちび◯子ちゃんにでてくる、
◯さわくんがいたりと、、、。
ご協力ありがとうございました!
感想をよく見ていくと、
全てを載せてみましたが、生徒のニーズを見てみると一目瞭然ですが、
実験が楽しかった!
があげられることがわかります。そして身近な実験を強く欲している、ということから、
物理のイメージがやはり「数式ばかり」というようなイメージがあるのかもしれないということを感じます。
物理=数学
のようなイメージですね。
物理を物理として楽しみたい、だから身近な実験を多くしてほしい!
これが生徒のニーズのような気がします。
発見としては、
多くの生徒は物理が決して嫌いなわけではない
ということです。
学びたいという気持ちをもっていて、実感を伴う授業をしてほしいということ。
だから、教師はまじめに物理をやっていけばいいってことですね。
この結果にはほっとしました。
「でも実験は準備に時間が掛かるし・・・。」
と腰が重たい方もいるかもしれません。
たしかに結構な準備は必要なのです。
でも、ほんとうにちょっとしたことでも生徒が喜ぶ、それがわかりました。
例えば、とくに盛り上がったのが、ホバークラフトの実験です。
この動画は昨年のものです。また冒頭の動画はそのバージョン2となります。
実験ときくと、ちょっと面倒ですが、
それは別にたいそうな準備を必要とするものではないものかもしれません。
ホバークラフトは200円で作りました。作った時間も30分位かな。
また慣性の授業では、新聞紙をつかってテーブルクロス引きもやったりしましたが、
生徒はとっても喜んでいました。
いろいろな小ネタをぼくたちはもっともっと学んで、これがうける!あれはダメだ、
などと小さなことからでもいいから、実験を取り入れていくことが大切ですね。
その他ぼくの教え方に関するものもありましたが、
ぼくの教え方の大きな特徴に3ステップ解法というものがあります。
それについては、生徒アンケートとともに、
明日にご紹介したいと思います。
今日のオススメ
3ステップ解法などは動画にまとめていますので、よかったら御覧ください。
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