リングと螺旋の次は、ホラーと物理の融合!「エッジ」
ホラー映画や物語って好きですか?
高校3年生は今原子分野に取り組んでいると思います。
物理とホラーが楽しめる小説とか漫画があるんです!
リングというホラー映画を見たことがあります。
僕が大学生のころリングが流行り、貞子が井戸の中から出てくるシーンがトラウマとなって記憶に残っています。
今回はこのリングの著者である鈴木光司さんが書いた最新作の「エッジ」について紹介します。
単なる小説ではありません。大いに物理が関係しているんですね。この小説は。
エッジは、突如として世界各国の「ある場所」で人々が消えていく怪奇現象が起き、主人公がその謎に迫っていくというホラー小説です。
この本の根底には相対性理論や量子力学の考え方が流れており、小説の中にも、それらの説明が多くでてきます。
著者の鈴木光司さんは、この物語を書くために、サイエンスライターである竹内薫さんとのディスカッションを何度も繰り返したそうです。
この物語の鍵を握るのが、パラレルワールドやワームホール、さらには物質と反物質などの、ホラーというよりは物理に近い内容で組み立てられた小説なのですね。
かといって、じゃあ理科好きじゃないと楽しめないのか?というとそういうわけでもありません。
物理の予備知識はいりません。物語を読んでいくうちに、少しずつ物理の世界をのぞくことのできる小説です。物理の知識があるとより楽しめるということです。
ぜひ物理に興味のある人、ホラー好きな人は読んでみてはいかがでしょうか。上下の2巻にわかれています。
読んでいて非常にエキサイティングで面白かったのですが、最後のドンデン返しは、僕自身はどうかな〜「?」と思うところでもありました。
PS
物理っぽい面白さのある漫画もあります。JOJOのスティール・ボール・ランの強敵、大統領の能力は、物質と反物質の対消滅をイメージしたスタンドなのではないかと思っています。
いろいろなところで量子力学は作品に影響を与えているのかもしれませんね。
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