【おうち実験】ドライアイスで「落ちないシャボン玉」を作ってみよう!

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

シュワシュワと煙を吐き出す不思議な水槽に、ふわふわと浮かぶシャボン玉。まるで魔法の世界のようですが、これ、実は身近なものでできる科学実験なんです。今回は、科学部で生徒たちと大盛り上がりした、**「落ちないシャボン玉」**の作り方を紹介します。

なぜシャボン玉は浮かび続けるのか?
普段、シャボン玉はストローから離れた瞬間に重力で下に落ちて、地面で割れてしまいますよね。しかし、今回紹介する方法で作るシャボン玉は、いくら待っても落ちずに、まるで空中に浮いているかのように見えます。

まずは、この不思議な光景を動画で見てみましょう。

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どうでしたか?シャボン玉が煙の上で浮いているのが見えましたよね。

実はこれ、**「重さ」**が関係しているんです。

科学のレシピ
準備するもの:
ドライアイス(500g〜1kg、500円くらいで手に入ります)🧊、お湯、水槽、シャボン玉液、ストロー

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手順:

部屋の換気を止め、水槽にドライアイスを入れます(500gほどを砕いて入れるのがおすすめです)。

水槽にお湯を入れると、ドライアイスが一気に気化し、白い煙が出てきます。

しばらくしたら、そっとシャボン玉を水槽の中に落としてみましょう。

結果:
シャボン玉は水槽の底まで落ちずに、ふわふわと浮き続けます。

この実験の鍵は、ドライアイスから発生する**「二酸化炭素」**にあります。

ドライアイス(固体)は、温められると液体にならずに直接気体(二酸化炭素)になります。この二酸化炭素は、私たちが普段吸っている空気よりも重いという性質があります。

そのため、水槽の底に二酸化炭素の「空気のプール」ができるのです。このプールの上に、二酸化炭素よりも軽いシャボン玉が乗ることで、落ちずに浮き続けるという仕組みです。

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なんとも不思議で面白いですよね!ドライアイスは、氷屋さんなどで手軽に購入できます。

ドライアイスを使った科学遊びは他にもたくさんあります。ぜひ、家族や友だちと一緒に試して、科学の不思議を体験してみてください!

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